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コラム 「家が食べ物屋さんの子供であること」

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
食べ物屋さんを営む家の子どもに生まれると、色々と大変だな、というお話。(=^・^=) 

コラム
「家が食べ物屋さんの子供であること」 by 吉田柴犬

 柴犬が子供の頃、必ず観ていたテレビ番組に「ケンちゃんシリーズ」がありました。宮脇康之扮するけんちゃんは家が必ず自営業をしていて、おもちゃ屋、ケーキ屋などが柴犬は羨ましくてなりませんでした。(名脇役にまんがさん、という人がいたなあ。(^_^))

 柴犬の家は、食べ物屋ではないのですが商売をやっていたので、子供の頃
、柴犬(両親)とも忙しく働いていました。食事のしたくは通常、柴犬(婆)がしていたのですが、忙しくなると柴犬(婆)でさえ店を手伝うため、食事を作っている暇はありません。その時には、よく近所の洋食屋さんに電話して、おかず(海老フライとかハンバーグとか)を頼んでおいて、子供の柴犬もよく取りにいったものでした。このお店は今でも営業していて、20年ぶりぐらいに定食を食べたら、柴犬にとってはとても懐かしい味でした。(ここは浜州鳥掲載済みのお店です。(^_^))
 
 で、話はかわりますが、柴犬は味は大好きなのですが、お店の雰囲気はちょっと苦手なところ(ここも掲載済み)があります。ここは家族で経営しているらしく、いつもここの子供さんらしい方や常連さんがわいわいがやがや話をしているのです。アットホームな雰囲気というのは行き過ぎると、(あくまでも個人的感想だけど)柴犬にとっては居心地は良くないです。それならそこの常連になればいいじゃないか、と言われそうですが、常連になって「よ、山ちゃん、どしたの?」(居酒屋とかに山ちゃんっていう人必ずいません?(^^))とかそういうのはなるべく避けたいと思って生きているので、それもできない柴犬なのです。

 で、また話はかわって、柴犬が大学時代住んでいた金沢に、お気に入りの洋食屋さんがありました。ここは10人も入れば一杯になる小さなお店でし
たが、700円前後で肉料理と大盛りのライスが食べられ、それもとても美味しいのでいつも学生で満員でした。ご主人と奥さんが一生懸命働いているのですが、忙しい時には女の子、それも小学校低学年ぐらいのホントに小さい子が料理を運ぶのを手伝っていたりしたのです。そして、まだ3〜4歳の男の子もいて、時々、出てきてぐずっては、お母さんが困っていました。それを見るたびに良い家族だなと柴犬は思ったのですが、そば屋の息子だった友人のY崎は、「俺も子供の頃、そば屋を手伝わされた。こういうのを見ると不憫で不憫で、、、許せん。」ともらい泣きをしていましたので、こういう考え方もあるのか、と思ったものでした。2、3年前に金沢に行ったときには店の前を通るだけで、食べることはできませんでした。でも、もし今でも高校生ぐらいのおさげの(^_^;)女の子が手伝っていたら、感無量なんですけどね。
 
(このコラムは子供がお店を手伝うことが悪いといいたいのではありません
 ので、念のため。) 【柴】


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週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド「浜州鳥」
発行日: 99.4.11 発行 第44号

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