宮本浩次 TOUR日本全国縦横無尽で泣いた話
いつからか宮本さん、そしてエレファントカシマシにはまり、なにがトリガーかわからないですがファンクラブに入り、ライブのチケットをご用意していただいて、参加してきました。初音楽ライブ。初生歌宮本浩次。
2021年10月13日に「縦横無尽」というアルバムを出されて、そのアルバムを引っ提げての日本全国ツアーです。先日は新型コロナウイルスに感染されたということで一部地域では延期されていましたが、私が参加したのはそのあとのライブです。
1曲目から泣きました。なんで泣いたのかなあと自分でもふわふわとした気持ちなので、ここに記録として考え得る理由を言葉で残しておこうと思いました。
泣いた理由(今のところ)
1.生の宮本浩次の歌声を感じられたから
パッと一番に思いつくのはこれだ。出てきて一曲目が始まったとき、生歌ってこんな感じなんだと思った。宮本さんが吸う空気を共有しているというか、振動している空間に自分がいる感覚を味わった。その事実に泣かされているという感じだ。
私が今までテレビを見ていて感じた「生」は、ちょっと音程が違うとか吸う息が聞こえたとか歌詞間違いとか、ちょっとレベルの低い「生」だったと感じた。この日聞こえたのは、今までCDやYouTubeで何度も聞いてきた声・音程なのに迫力が何倍もあって「これがライブの醍醐味なのか…」となった。
2.歌詞をじっくり聞くことになったから
今までは聞いていなかったかと言えばそんなことはないが、もっと真剣に聞くことになった。どんな歌い方でどんな歌詞を言っているのか、聞き逃すまいと真剣に聞いて考えていた。例えば、「光の世界」の範囲ってどこまで?とか、「愛」の歌が多いけどなんでそんなに愛を感じて言葉にすることになるの?とか今考えても答えが出ないようなことを考えていた。
歌詞の中で「涙より笑い」というようなことが出てくると、私は涙が出るということが分かった。わかりやすい性質だが、「過去より今を良くしたいけど、できている自覚がないしどうしたらいいかわからない」という気持ちが常にあって、そんな私があんな熱量を浴びたらそら胸に来るものがあります、頑張りますって感じだ。
3.味方がたくさんいるんじゃないかと思ったから
正直これが一番かもしれない。ある曲の時に宮本さんが拳を突き出して歌うから、観客も同じようにノってた。私はふと振り返って自分より後ろにいるお客さんを見たのだが、本当にたくさんの拳が上がっていた。それはもちろん宮本さんやバンドメンバーに向けて、そしてそれぞれが自分自身に向けた拳であるとはわかっている。
でも、もし私が弱っているときも同じエネルギーでこの全員が応援してくれるんじゃないかと思った。ステージにいるのは宮本さんとバンドメンバーだけなのに私もステージにいるような、拳からのエネルギーが私に向けられているような感じがしたのだ。なんて自意識過剰なんだと今は思うが、そう感じて元気が出て泣いてしまった。
4.悲しくて泣いてた自分を思い出したから
大学のデザイン課題に追われて、いい案もなくて、そして新型コロナウイルスの影響か周りも元気がなくてという状況で、朝から「ハレルヤ」を聴いて号泣したことがあった。エレカシの重めの歌を聴いて夜泣いたこともあった。そのとき泣いていた原因が今は消えたという訳ではないが、こうしてコンサートに来て笑顔で手拍子したり揺れたりしていると、まあ自分も頑張ってましたわお疲れさんやわと思って、涙が出た。
そのほかの感想
宮本さん羨ましいなと感じてしまった
「光の世界」の『ここが俺の生きる場所 光の世界』という歌詞で、私の光の世界ってどこだろうと考えた。「光の世界」を愛がある人とのつながりの場所とするなら私も住人だが、音楽界とするなら私はまだ私にとっての光の世界を見つけられていない。
就活を通して自分がしたいこと得意なことってなんだろうと考えていると、迷走するタイプだ。自分がいる場所を光の世界と表現できる覚悟や自信に、私はいいなあと羨ましく思うと同時に自分もそうなれるように動こうと決めた。(といっても就活は迷走中で、それはそれでまた文章にしたい)
このバンドメンバーでエレカシの曲
以前「エレカシの曲はエレカシで演奏して欲しい」という感想を見たことがある。今回もエレカシの曲が演奏されたので、同じように思っている人もいると思う。私も共感はするが、演奏してくれてよかったと思う。名曲を生で聴けたからという私の感想だけでなく、一緒に行った母がエレカシを聴くきっかけになりそうだからだ。「あの早口言葉みたいな曲は何⁈」と言っていたが、それを説明しているうちに好きになってくれたらいいなと思ったし、母のような人も多くいるんじゃないかと思った。
また行きたい
ライブで元気がチャージされるってこういうことか。次の機会がどういう風に訪れるかわからないが、また行きたいと思っている。
大学院には行くつもりのない大学4年生というふわふわした悩んでばかりの4月の初めに、宮本さんのコンサートに行けたこと、とてもよかったと思っています。当分は少し暗い気分になったとしても、元気になれそうです。ありがとう宮本浩次。