見出し画像

#41 Accessクエリでグループを"カウント"  ドレイクがリリースした曲数を調べよう

Excelユーザー必見!Accessクエリで業務効率を飛躍的に向上させる方法を、図解入りでわかりやすく解説中。
必ずチェックして、業務を効率化しよう!

今回も音楽ストリーミングサービス"Spotify"の2023年10月~12月のデータを元に調査してみましょう。

グループでまとめたものの個数がいくつあるかを明らかにします。
これを実現するにはカウント集計を用います。

例で例えると、果物収穫表のExcelから、リンゴが100個、ミカンが50個、梨が25個あることを一発で表示してくれる機能です。
これ実務ではめちゃくちゃ利用しますのでじっくり解説しますよ。


使用するAccessは前回と同じです。
前回↓

元データ


元データをAccessに取り込む方法


1.ドレイクがリリースしたアルバム数を調べる

まずは2023年アメリカで1番売れているラッパー、ドレイク(Drake)がリリースしたアルバムを調べてみます。
前回説明したグループ化をするとわかります。

アルバムのデータは「T13_Spotify_albums_data」テーブルにありますので、これをデザインビューに配置します。


デザインビューで、左にあるテーブル「T13_Spotify_albums_data」をダブルクリック、またはドラッグしてテーブルを配置します。
「アーティスト」と「アルバム名」を下にドラッグします。

抽出条件にDrakeを打ち込みます。
Drakeと入力して別セルにカーソルを移動するだけで""で文字が囲われます。
文字型として認識されたからです。


「集計」アイコンをクリックします。


集計が「グループ化」に変わりました。

表示または実行をクリックします。

この期間は3枚のアルバムをリリースしていることが分かりました。
「For All The Dogs」と、その"Scary Hours Edition"とinstrumentalバージョンの3枚です。

グループ化は前回説明しました。
おさらい↓


2.ドレイクのアルバムごとの曲数を数えてみよう

グループ化しただけなら重複を除いた項目が表示されるだけです。
3つのアルバムそれぞれにどれだけ曲数があるかを調べましょう。
デザインビューに戻ります。


「曲名」をフィールドにドラッグします。
表示または実行をクリックします。

Drakeがリリースした全曲が表示されるはずです。

58レコードが抽出されました。
3つのアルバム合計で58曲が収録されている、ということです。

それでは各アルバム毎の曲数を調べましょう。
デザインビューに戻ります。


曲名の集計のプルダウンから「カウント」を選択します。
※「合計」ではなく「カウント」を選択してください。
合計は足し算の結果となってしまいます。

3つのアルバムそれぞれの曲数が分かりますね。
しかもわざわざ「曲名のカウント」というヘッダーに変えてくれてます。

カウントは(グループ化した)レコードの数を集計してくれます。
アルバムが3レコードにグループされ、さらに「曲名」を個数(=カウント)で表示しています。


2.ドレイクの全曲数を一発で抽出する

Drakeの曲数は、3つのアルバムそれぞれ、46曲,58曲,6曲でした。
足し算すると110曲です。
これを一発で抽出してみましょう。

デザインビューに戻ります。

フィールド名「アルバム名」の項目をDeleteボタンで消して2項目だけを表示します。

「曲名」の集計行を"カウント"にすることで曲名の数だけが表示されます)。

集計ボタンが反転してオンの状態です


そして表示または実行をクリックします。


Drakeでグループ化した曲数が110曲とカウントされました。

次回もカウントを使った事例をご紹介します。


いいなと思ったら応援しよう!