大阪市立科学館見学 (1,203字)
大阪難波から地下鉄に乗り換え、駅から徒歩で現地へ向かった。
まずは大きな太陽のお出迎え。ビー玉サイズの地球がその横に展示されており、子どもたちは太陽との対比に驚いていた。
その後は「重力の違い」を体験。太陽におけるリンゴの重さと、地球におけるリンゴの重さとを比較した。
ブロックを集めてアーチを作る。
建築工学の基本を体験できる。
私も実際に乗ってみたが、この時の「不思議な感覚」は忘れない。
自分の体が覚えている。
一見落ちてしまいそうな恐怖を感じながら、おそるおそる乗ってみると、全くビクともせず、しっかりと自分の体重を支えてくれる。
その安心感・頑丈さは、実際に体で感じてみなければ、言葉だけで理解することはできない。
そういう感覚が、以後の学びに重要になってくる。
たとえどれだけ複雑な建築工学であろうとも、その基本は遊びの「アーチ橋」にある。
その感覚を大切に育ててあげたい。
次は電磁石の実験。
ボタンを押す前は、それぞれが単なる鉄の塊であり、積み重なっていくことはないが、ボタンを押すと電流が流れて磁界が発生し、磁気を帯びた鉄の塊は上へ上へと積み重ねることができる。
一定時間が経過すると自動的に電流が止まり、磁界は消え、鉄の塊はバラバラと崩れ落ちる。
自分の手で明確に磁力を感じながら積み上げていたものが、一定時間の経過とともに無残に崩れ落ちる。
その無力感といおうか、喪失感といおうか、実際にその体験をすることで、電力や磁力という「目に見えないものの実在」を確かに肌で感じることができる。
こちらも同様に、電磁石コイルと鉄球の実験。
今までコイルについていた鉄球が急につかなくなって下に落ちる体験は新鮮である。
嗅覚コーナーもあった。
五感をフルに刺激される。
「カプラ」という西洋松ブロックで立体を作った。
想像力を活かして様々な形を作ることで、立体感覚が養われる。
乳幼児の「積み木遊び」はとにかく大切である。
学問的には理科で習う「光の反射」を用いて説明できるが、大人が体験しても、まず驚きが先に立つ。
理屈など後回しだ。
まず驚く。楽しむ。面白いと感じる。
そういう感動こそが、学びの原動力となる。
サイエンスショーを見学。
「偏光板」を用いた見え方の違いに子どもたちは大喜びだった。
自分の目を疑うことの大切さ。
普段当たり前に見ている景色が、実は当たり前でないかもしれない。
そういうところから、科学的関心は始まる。
最後にプラネタリウム鑑賞。
都会では普段なかなか星が見られないが、私たちはこの星々の存在を忘れてはならない。
たまには夜空の輝きに思いを馳せたい。