
大阪市立科学館見学 (1,269字)
大阪難波から地下鉄に乗り換え、駅から徒歩で現地へ向かいました。


まずは大きな太陽のお出迎えです。ビー玉サイズの地球がその横に展示されており、子どもたちは太陽との対比に驚いていました。

続いて「重力の違い」を体験します。
太陽におけるリンゴの重さと、地球におけるリンゴの重さとを比較しました。

ブロックを集めてアーチを作ります。
建築工学の基本を体験できます。

私も実際に乗ってみましたが、この時の「不思議な感覚」は忘れません。
自分の体が覚えています。
一見落ちてしまいそうな恐怖を感じながら、おそるおそる乗ってみると、全くビクともせず、橋はしっかり自分の体重を支えてくれます。
その安心感・頑丈さは、実際に体感してみないことには、言葉だけで表現することはできません。
そういう生身の感覚が、中学以降の学びに重要になってきます。



たとえどれだけ複雑な建築工学であろうとも、その基本は「アーチ橋」です。
その遊びの感覚を大切に育ててあげたいものです。

次は電磁石の実験です。
ボタンを押す前は、それぞれが単なる鉄の塊であって、それらが積み重なることはありませんが、ボタンを押すと電流が流れて磁界が発生し、磁気を帯びた鉄の塊は上へ上へと積み重ねていくことができます。
一定時間が経過すると自動的に電流が止まり、磁界は消え、鉄の塊はバラバラと崩れ落ちます。
自分の手で明確に磁力を感じながら積み上げていたものが、一定時間の経過とともに無残に崩れ落ちる。
その無力感といいましょうか、喪失感といいましょうか、実際にその体験をすることで、電力や磁力という「目に見えないものの存在」を確かに肌で感じることができます。

こちらも同様に、電磁石コイルと鉄球の実験です。
今までコイルについていた鉄球が急につかなくなって下に落ちる体験は新鮮です。

嗅覚コーナーもありました。
五感がフルに刺激されます。


「カプラ」という西洋松ブロックで立体を作りました。
想像力を活かして様々な形を作ることで、立体感覚が養われます。
乳幼児の「積み木遊び」はとにかく大切です。

学問的には理科で習う「光の反射」を用いて説明できますが、大人が体験しても、まず驚きが先に立ちます。
理屈など後回しです。
まず驚く。楽しむ。面白いと感じる。
そういう感動こそが、学びの原動力となります。

サイエンスショーを見学です。
「偏光板」を用いた見え方の違いに子どもたちは大喜びでした。





自分の目を疑うことの大切さ。
普段当たり前に見ている景色が、実は当たり前ではないかもしれない。
そういう日常の疑問から、科学的関心は生まれます。

最後にプラネタリウム鑑賞です。
都会では普段なかなか星を見られませんが、私たちはこれらの星々の存在を忘れるべきではありません。
たまには夜空の輝きに思いを馳せたいものです。

