どうして歯の治療は痛いのか、麻酔の専門家が教えます
その答えは麻酔が効かないからです。
下の奥歯の麻酔成功率は50%と言われています。
麻酔が効かない理由は
1. 歯は厚く堅い骨に囲まれているため
麻酔薬が歯の根元まで浸透しないので歯の神経がブロックされません。
2. 強い痛みがあると麻酔効果が低下するため
健康状態の歯の神経は中性に保たれています。急性炎症による強い痛みが生じると歯の神経のまわりは酸性に傾きます。
局所麻酔薬は中性領域で効果が発現し、酸性領域で効果が減少します。
そのため、急性症状がある痛い歯の麻酔効果は減少します。
多くの患者さんは麻酔を打ったのに痛い思いをしながら治療を受けた経験があると思います。
特に痛いときの治療は麻酔が効きにくいです。
次は麻酔が効かないときの対処法および痛くない治療法についてアップします。