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中国の空飛ぶボード発明のニュースから思ったこと

中国の研究機関がこのほど、中国初となる空飛ぶボードを開発したそうだ。

飛行可能距離は20キロ、時速150キロ、最高飛行高度はおよそ1000メートルとのこと。そう聞くと、すごい!と思う。

中国のこの手の話題は、結構テレビなどのネタになってきた。しかし、今までは、凄そうだけど、ちょっとおバカな感じな発明がほとんどだった。

UFOを手作りしちゃう人とか、水中を歩ける道具を発明しちゃう人とか、手を使わずにスイカを食べられる機械とか、どちらかというとバカバカしく笑えるものをテレビでは取り上げてきた。

ただ近年は、そんなバカバカしい中に、中国の技術が光るものが混じるようになってきた。

数年前に、某人気番組で紹介した顔認識できるドローンは、結構衝撃的だった。

タレントの顔を顔認識し、ずっとタレントを追って撮影をしていく。走っても、何をしていても、ドローンがその姿を撮影していくのだ。

また脳波だけで操縦できるドローンというのも、これも衝撃的だった。

ヘッドギアをつけたタレントが、上とか下とか思うと、その脳波をキャッチして、ドローンが動いていく。

余談となるが、この番組ではわざわざ中国までタレントが出向いて、撮影した。なぜわざわざそうしたのかといえば、中国のドローンは日本の法律によって、日本では飛ばせないからという理由があったのだ。

実は、中国、世界最大のドローン製造大国だ。

花火ではなく、ドローンで夜空に様々な模様を描くショーなどが各地で行われているし、電柱に引っかかった異物もドローンで焼いて除去したり、ドローンが犯人捜索に活用されたりしている。

宇宙開発でも中国はトップを走っている。2019年、ロケットの打上げ成功数が一番多かったのも、アメリカやロシアでなく、中国だそうだ。

中国の空飛ぶボードが本当に素晴らしいかは、実のところまだわからない。

過去にも華々しくメディアやネットで報道されていた内容を調べたことがあるが、実は、実態のないものだったり、報道されているものとは全く違うものだったりすることも多いからだ。

ただ、日本がバラエティ番組で中国を面白くネタにしているこの数年間で、中国の技術は着実に進化してきていると感じている。

日本では、日本を礼讃するような番組が多いが、世界は広く、もっとすごいものも、素晴らしいものも数多くある。

メディアを通してだけ物を見ていると、真実を見逃してしまう可能性もある。報道だけを鵜呑みにせず、偏見をもたず、自分自身でどんどん見聞を広げていかないといけない。ある日気づいた時には、浦島太郎になっていたなんてことにならないよう、気をつけなければ…。


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