あさイチでいとうあさこさんが話していたおしっこの煮卵
今朝、NHKのあさイチでは、いとうあさこさんが出演していた。そこで、彼女が最悪の経験として語っていた内容が「おしっこで煮た卵」の話だった。
信じられないような話だが、この卵、本当にある。そう言えるのは、弊社が某番組で弊社がコーディネートしたロケだったから。
このゆで卵は「童子蛋」という。中国、浙江省東陽市で、古くから縁起物とされ、非物質文化遺産にも指定されている。毎年3月ごろ、春の風物詩として男の子の尿で茹でたゆで卵が売り出されるという。
この時期、幼稚園や小学校にはバケツが設置され、男の子は、そこにおしっこををする。男の子であれば、誰でもいいというわけでなく、小さい子(10歳以下とか8歳以下とか色々報道がある)でなくてはならず、体調の悪い子はだめ。尿も朝一のものがいいとされる。
色々作り方はあるようだが、卵を新鮮なおしっこで一晩煮て、冷めたら火で炙って香ばしさを出してから食べるのが美味しいという。
子どもの尿には解熱作用があり、血を浄化する「人中白」という物質が含まれていて、体によいと言われているとか。
ただ現場に言った中国人スタッフの話でも、かなり臭いということで、食べられたものではないということだった。
私も最初「童子蛋」の話を聞いた時には、「ウソでしょ?」と思った。でも調べていくうちに、そういう習慣があると知って、「四つ足なら、テーブル以外はなんでも食べる」と言われる中国人だけあるなぁと逆に感心した。
バラエティ番組の仕事では、この手の信じられないようなネタが好まれる。今朝、いとうあさこさんが話していた綱渡りの下で虎が待っているというネタも、中国では本当にあった話だ。下に虎がウロウロする上を、小さな女の子が綱渡りをして、客を集める。さすがにこれは中国でも非難の声が上がっていた。
2021年の最初、noteで何を書こうかなと思っていたところ、たまたま番組でいとうあさこさんがこの話をしていて、「これだぁ」と思って書かせてもらったが、このロケは結構前の話で、いとうあさこさんが今でも強烈に覚えていてくれた仕事に関われたことをとてもうれしく思った。
ロケでも何度かご一緒させていただき、いい印象しかない、いとうあさこさん。これからもますますご活躍されることを心から願っています。