春節前に中国では「發」ブーム

来月には中国のお正月・春節がやってくる。2月12日(金)が元旦にあたる。

中国は、2月11日(木)から17日(水)までが休日

台湾は、2月10日(水)から16日(火)までが休日

香港は、2月12日(金)から15日(月)までが休日

それぞれ同じ中華圏によっても休日が違うのは、それぞれ政治の体制が違うのだから、当然と言えば当然か。

春節を祝う言葉には、「春節快楽」(よいお年を)「过年好」(明けましておめでとう)などの定番の挨拶の他に、「恭喜發財(金運に恵まれますように)」などの言葉も使われる。

現在、この「恭喜發財」の「發(ファー)」をモチーフにしたアクセサリーがラッキーアイテムとして、上海の若い女性の間でブームになっているという。

「發」は日本風に書くと「発」になり、この漢字自体に「金持ちになる、富む」などの意味がある。アクセサリーだけでなく、文具とか、レストランでもこの文字が使われているということで、コロナ、コロナで暗かった年から新しい年に期待を込めている雰囲気が伝わってくる。

是非、詳しくは上海のライターさんから届いた記事を見てほしい。

この發の文字、ちょっと見たことがあるような・・・?と思った方もいるのではないか? そう、マージャン牌。私はマージャンはやらないのだけれど、三元牌の1つの牌になっている。

三元牌の白、發、中の牌の正式名称は、それぞれ白板、緑發、紅中で、日本独自の説としては、「白い肌」「緑の黒髪」「紅い唇」という美女の三大要素、あるいは「おしろい」「緑の黒髪」「紅」の組み合わせという意味があるようだが、もとは、「白は的」「發は矢を投げること」「中は的中」だという。また、發にはやはり字が持つもともとの意味「發は財を成すこと」という説もあるようだ。

ちなみに上記で「緑の黒髪」とあるが、中国語の発音には4つの声調があり、発を一声読みをすると、「金持ちになる、富む」という意味となり、四声読みをすると、「髪の毛」という意味になる。緑の黒髪というのは、この読み方にも関係あるのだろう。

全く何も知らない日本人から見ると、マージャン牌みたいなものが、ラッキーアイテムで流行っていて、ちょっと面白い現象のような気がするが、「發」の元々の意味からすれば、私たち日本人が知らないだけなのだろう。

中国の風水的には、新しい年は春節からだという。皆さんも中国で流行っているラッキーアイテムを身につけて、よい年を迎えてみるのもいかが?

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