二代目経営者の悩みと願望
二代目社長の悲哀
二代目社長はつらい悩みがたくさんあります。
先代の社長(実父)がやり手でワンマンでエゴのかたまりで、そのカリスマ的指導力で会社をぐいぐい引っぱって来た。
その次の社長(二代目社長)ほど、しわ寄せはドット来るものなんだけど、それが私だった。
親父の息子に生まれた以上、それは運命であり、覚悟していたことでもあったが、これほど苦労を背負い込むとは、想像以上だった。
「○○社長!」なんておだてられるが、内心針のむしろ・・・。
むろん、私はそれを悟られないように気張って威厳を保とうとしてきましたが、どうしても違和感があった。
威厳を装うだけじゃ、本当の解決じゃない。
孤独と評価
二代目社長の悩みはかくも深いものかと孤独にずっと悩んできた・・・
外面だけは、立派な社長を装うとするけれど、それって疲労困憊するものなんだ。
演技だけでは何時か限界が来る、また気張って生きている私を社員は見抜いているような気もしないではなかった。
それがまた悩みの種になった。
二代目の不安と悩み
私の存在は何なのか?
二代目社長として不適格なのか?
そもそも社長の器じゃないのか?
社員は私のことをどう思っているのだろう?
果たして私についてきてくれるのか?
親父の威光と意向にやられっぱなしではないのか?
取引先から甘く見られてはいないか?
どうやって部下を動かそうか?
その中でも古参社員、役員をどう扱うべきか?
まだまだ悩み事は山ほどあります。
頼りないやつだと思われることへの恐怖
先代社長と比べられて不当な評価をされていはしまいか、頼りないと思われてはいやしないか?
しかしそのような心配事を社員に知られたら最後、(大げさだけど)クーデターでも起こりかねないでしょう。
私の二代目社長仲間とはよくこの悩みを話し合いますが、みんな大変な思いをして会社を経営してます。
まさに二代目経営者はつらいよ! なのです。
それでも私はトップとして前進し続けなければならない
とはいえ、弱音は社員の前では絶対吐きません。
それがトップの役割だからです。
孤独だろうが、常に前進して、業績で仕事の内容でも先代を超えてやる野心を持っています。
私にしかできないことは絶対あるはず!
とはいえ、二代目になってから、しばらく、その野心と願望があるからこそ、現状のどうにもならなさで悩む毎日でもありました。
それが大きく変わるきっかけになった出来事を含めて、二代目社長特有の精神状態を書くことができたらと思っております。
最後に一言!
人は変わる意志を持った時、はじめて変われる!
吉田忠(二代目経営者)
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