二代目ではなく、一人の経営者として自立したという思い
売上、利益率アップ
もはや二代目は終わった。
私は二代目社長にひどくコンプレックスを持っていた。
それ以前に、私自身の能力に自信が持てなかった
今は違う。
親父を超える売上、利益を上げることができたし、社員も私に従うことに戸惑いを覚えなくなってきた。
逆に、私を盛り立てようとしてくれている。
仕事が楽しい
会社に行くことが楽しみになっている。
カリスマ社長はよくどの社員よりも早く出勤するという。
その気持がわかる。
仕事が楽しくてたまらないのだ。
ワーカーホリックというものではない。
燃えて仕事をしている時の充実感といったらない。
ましてや、利益としてその努力が跳ね返ってきた時の、清々しさ、達成感はなんともたまらない!
仕事は私の生きがいだ。
そして社員のためにも頑張りたい。
彼らを幸福に導いてやりたい。
いままでは、私のことだけで精一杯だった。
そのため、社員にも不安に思わせてしまった。
暗黒時代の終焉、二代目の終わり
私は色々なことがわかってきた。
それまでは何をやっても、成果なんかあげられなかった。
どうすればいいのか皆目見当がつかぬ状態だった。
物事が少しずつ見えてきた。
重く垂れ込めた黒い雲の隙間から、光が差し込んできた感じだ。
その光がどんどんと大きくなるとともに、私の二代目としての劣等感も薄らいでいった。
親父の影に怯えることもなくなった。
自分を確立できてきた。
「私は私だ」と心底楽に思えるようになった。
そうなると、あら不思議、売上も利益も上がりながら、会社の空気もすごく風通しが良くなった。
憑き物が落ちたような感覚は本当に清々しかった。
ピンチはチャンスでしかない。逆境は乗り越えられる
私が今までやってきたことは、たくさん道を誤ったり遠回りをしてきたけれど、間違いではなかったし、今に集約して得るものなんだなと思う。
今、どの立場にかぎらず、先が見えない状況の中、暗中模索しているビジネスに関わる人に言いたい。
今苦労してもがいていることは、必ず先に生きてくることを!
心が折れそうになっても、踏みとどまっていれば、光が射してくることを!
私は二代目から卒業できたと思う。
二代目経営者はバカだのアホだのボンボンだの無能だの、様々なレッテルを貼られている。
でも、そこに甘んじていてはいけない。
経営力を向上させなければならない。
そのためには、経営術を身につける必要はない。
まずベースとなるのは、あくまで社長自身の個人の器量なのだから。
自分をまず確立しないといけない。
絶対感を持つことがなければ、一生レッテルを貼られて、その中で劣等感を感じながら生きることになる。
今が変わるチャンスだ。
苦しい時は変わるチャンス、神様がそんな舞台設定をしてくれている。
苦しいことはいいことだ。
次のステップに進めるエネルギーを与えてくれるのだから。
もし私が二代目ではなかったら、一生仕事が楽しいなんて思わなかったし、ぬるま湯につかったろくでもない人生になっていたと思う。
すべてのものに感謝をしたい!