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徹底解説 猫砂 @御岳
(※ムーブ解説などネタバレを含みます。見たくない方はここまで)
2019年12月、御岳 砂箱岩の1級課題、「猫砂」を登れたので、解説と感想を記したい。
ムーブ解説
猫砂はこんな課題です。
下部は全部ガバ、中部のカチをいなして身体を上げるあたりが核心、特に台風後は下地が悪いのでスタティックに動かないとリスクが大きいですね。
さて、スタートです。足はルーフ部分にあるツブを左足で踏み、フラッギングで右手出ししました。右の方にもガバがあるので、セパレートスタートしている人もいるようです。
そのまま二手目、飛ばして三手目まで左手で取り、右足をスタートに上げます。
四手目を右手で取り、マッチしたら身体を上げ、五手目を左手で取ります。この辺から核心部に入ってきます。五手目はややガチャ持ち気味になったのですが、ひょっとするともっと持ち感の良いところがあるかもしれません。
五手目を使って身体を引き上げた後、右に重心を移していき、六手目のカチを取りに行きます。両手で我慢しながら右足で立ち上がり、左足を二手目まで上げます。ここで五手目をアンダーに持ち替え、さらに左足で立ち上がり、アンダーを効かせていきます。十分身体が上がったら、七手目を取るために右足を初手に上げます。
右足で立ち上がりつつ、六手目の右手カチが我慢できなくなったあたりで七手目を取ります。ここまで上がると左手のアンダーがだいぶ効いてるので安定していると思います。
カチを持ちながら壁に身体を入れ、繊細に足上げしていく、この一連のムーブが核心であり、猫砂の最も楽しいパートでした。下地もホールドも悪いので、ダイナミックに解決しづらいところも奇跡的ですよね。
さらに右へ重心を移し、七手目のあたりをマッチしたら、右足を踏み替えて写真右下のあたりにあるガバ足を踏んで立ち上がります。あとは、上部の持てるホールドを探りつつ、左足を七手目あたりまで上げます。この辺で落ちることはなさそうですが、下地が悪いので最後まで気が抜けません。確実に身体を上げて完登です。
お気持ち
初めて外岩に来て以来3回、ずっと触りつづけていた課題で、だいたい15トライくらいでの完登。五手目のカチを見いだすことができず、六手目のカチも持てなかったので左足を上げられずにいましたが、死ぬほどYoutubeを見たおかげでムーブを理解できました。外岩でのオブザベの難しさ、ポイントを身を持って学習できた課題として記憶に残りそうです。