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向かう

11月17日。
金丸小学校での3年生の人権発表会「ひまわり」の合奏から始まった日。
画像はみんなの顔が写ってしまうので撮れなかったけれど、そこには確かに素晴らしい光景が存在していた。それを見てもらえないのは本当に残念。

本番は「自分が歌わない緊張感」と、みんなの緊張感が見事に伝わり、僕が間違えてしまうというハプニング(笑)
それを自分の力に変えて、一気に良い表情、緊張のとれた伸びやかな歌にしてくれた、みんなに感謝!
移動中、動画を見せてもらったら、見事に間違った瞬間に「あーーもうーー!」と、思いっきりため息交じりの文句を言われていた自分に一番笑ってしまいました。いまだに思い出しても笑える。
その「あーーもうーー!」が、マイクで拾われてるから一番聞えてたんです。
一所懸命にやったうえでの失敗を悔やまずに、瞬時にその次に繋げる。
これはひとりでやってる分には簡単に出来るんだけど、大勢で自分の範囲をこえてしまった場合は難しい。
その「難しい」を難なく可能にしてくれたみんなはすごい!
ほんとうにありがとう。

その失敗から始まった17日、次は笠原へと向かったのでした。

呼んでくださった山本さんに挨拶をして、数年ぶりの元笠原小学校に目頭が熱くなっていました。
自然災害で多大な被害を受けていた笠原。小学校も倒壊し、取り壊され、存在していたものがなくなるという現実が、代わりにその場所に居座っているような空間。
学校があった場所は整地され、そこに新たにお祭りの会場を設営。

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僕が一番感動したのは、恒例の風船飛ばしが「建物がなくなったからこそ、一面の青空に風船が飛んでいく光景をみなさんに見てもらえる」、と嬉しそうに話してくれた笑顔だ。

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カウントダウンと同時に、空へ風船が解き放たれる。その瞬間に僕の歌が始まる。そんな素晴らしい始まりを僕にくれる笠原という場所、そして人。
感謝を喜びをどうにかして届けたい!

その想いで歌い、伝える。

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生きているのは奇跡だ。
後悔も、苦しさも、喜びも、一様に生きているから味わえる。
お祭りは命があることを喜びあえる場所だと思えるようになった。
僕自体は、人が多くごった返すような場所は苦手。それはきっと変わらない。でも、はっきり今回で感じ方が変わったのはわかる。
僕は、人へ、そして生きている喜びへ向かう。
素晴らしい時間をもらえた。温かい人の心に触れた。
何度でも何度でも立ち上がり、以前より更に前に進んでいる人達の笑顔に涙が出そうになった。
ここは泣いてはいけない。喜びを分かち合う大事なお祭りなんだから、その分笑顔になろう。僕は幸せものだ。

ありがとう。
ありがとう。

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