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こころ
こころは別の生き物。
僕の中で生きている別の生命。
ねぇこころさん。
落ち込むかと思えば落ち込まず。
楽しくなるかと思えばそうでもなく。
大好きなはずの雨模様で、しんみりしたり。
苦手な晴天だろうに、嬉々としてはずんだり。
ところで、キミも知ってると思うんだけど、この頃、僕は悲しみと引き換えに幸せと愛を知ったんだ。
ねぇこころさん。
悲しいのは一緒なんだね。
もしかして、一緒に悲しくなって、笑える日を待ってくれるのかな。
そっか、僕が泣けないのを知っているんだもんね。
まいるな。
僕がちゃんと泣けるように、一緒に悲しくなってくれるなんてさ。
でも、寂しさは一緒じゃないんだね。
ねぇこころさん。
キミが居てくれるから、僕は寂しさに飲み込まれたりしないのかも。
だから、ちゃんと泣くよ。
悲しくてたまらないって。
泣くだけ泣いたら、すっきりするかな。
後悔もそのままで、このどうしようもない程、温かい記憶を捨てないで大事に出来る僕でいれるかな。
ねぇこころさん。
キミと”心”から一緒に笑えるといい。