副業で稼ぐということ
老後2000万円問題から始まり、社会保険料の値上げに年金受給年齢の引き上げ。今の30~40代にとっちゃ将来への不安は尽きないばかり。ましてや、子育てなんてしていたら今の収入では生活が厳しい、なんてのもよく聞く話。
残業を増やす?転職をする?それともスキルアップ?
多くの選択肢がある中で私が選んだ選択肢は“副業”だった。
実際私と同じように年収に不安があり、新たな収入源として副業を検討している方も少なくないだろう。今回はそんな方の参考になるかどうかはわからないが、私の副業経験を語っていくことにする。
最初はクラウドワークスから始まった
まずは私の略歴から。年齢は30代半ば。会社員、年収は500万円を少し切るくらい。家族は妻と子供が2人。
この時点で既に今の物価ならかなり生活が厳しいというのはよくお分かりいただけるのではないだろうか。
いや、一部の方にしてみれば“それだけもらっていれば十分じゃないか!”といわれてしまいそうだが、そこはあくまで私の主観としてつっこまないでいただきたい。今回の本題はあくまで副業というテーマなのだから。
そんなわけで一念発起し、副業を始めたのが2020年の夏ごろ。最初はクラウドワークスでアンケートやデータ入力の仕事をもらいながら月1000円なり2000円なり稼いでいたわけだ。
ぶっちゃけ1度の呑み代にもならない微々たる収入だったが、それはまあ嬉しかった。なにせ会社に属さないで給料をもらえたわけだから。なんだか自分がすごく価値のあるような人間に思えた瞬間だったのを今でも覚えている。
私が副業にのめり込んでいったのはここからだった。
今度はライターに挑戦するも仕事は楽ではなかった
アンケート入力などで味を占めた私は業務をライター業に拡大した。理由は簡単だ。仕事があふれていたからだ。
わずかな収入でも、自分で稼げたことにうれしかった私は、低単価の案件に次々応募。もともと文章を書く習慣など全くなかったために、日々原稿に追われながら活動を行う日が続いた。
そんな状態での納品物のクオリティが高いわけがない。当然単価は上がらなかった。
今思えばとんでもない駄文を納品し、h2やh3なんて見出しの構成の意味も分からず執筆した文章をフィードバックしなくてはならなかったクライアントさんには悪いことをしたと今でも反省している。
そんなこんなありながら、少しづつお仕事をいただけるようになり、多少まとまった金額を稼げるようになったところで、本格的に事業化。サラリーマンと個人事業主の両立を始めることとなったのだ。
時間の切り売りは副業として不適格という風潮
さて、ある程度稼げるようになった私は、次のフェーズとして始めたのが本業にまつわる業界のメディアライター。しかしこれが何とも大変だった。
ただコンテンツボリュームを増やすだけの簡単なSEO記事の執筆と違い、今度の仕事は専門記事。内容に誤解があってはいけないし、間違いなどもってのほか。チェックやフィードバックも厳しい上にリサーチにも時間がかかった。
それでいてあまり稼げないのだから、割に合わないと感じていたころ、こんな記事を目にする。
“副業で時間の切り売りは儲かりませんよ”
当時の私にはこの言葉がえらく響いた。そして何をしたかというと、SNS運用や投資などいわゆるフロー(不労)所得というジャンルへと仕事の舵を切り替えていった。
そしてこれが悪手だった。
まあ儲からない。投資に至っては損失しかないというひどい有様。
フロー所得どころがフロー損失といってもいいくらいお金が無くなった。
そのうえ、そこそこの文字単価の案件もなくなったわけだからまたイチからの出直しになってしまったわけだ。
この時私が思ったのは副業は好きで続けられるのであればなんだっていいじゃないかという一つの真実。ウーバーだっていい。短期バイトだっていい。本人が納得さえすれば別に副業の職種なんてなんだっていいということに気付いたいた瞬間だった。
それからはコツコツとライター業から楽しいと思える仕事へ横展開
さまざまな紆余曲折がありながら、結局はこうしてライター業に復帰。今ではその経験と、趣味であり、本業でもある自動車関連事業の事業を横展開し、何とかお仕事をいただける状態にまで成長できた。
まだまだ道半ばではあるが、とりあえず個人事業主として一つの事業形態まで持ってこれたのは家族をはじめ、協力していただいた方々存在があってこそ。
決してて自分一人の力などと思い上がってはいけない。
結局副業で成功するには愚直にやるしかない
こんな独り言のような記事にここまで付き合っていただいて、ありがとう。まずは感謝を述べさせてほしい。
そしてここまで読んでくれたということは、きっと今あなたは副業について“ちょっとでもいいから何か情報を”と闇雲にネット上の情報を漁ってはいないだろうか。
もし、少しでも副業で稼ぎたいと思うなら、この記事を読み終わった後にすぐに何かを実行すると良いだろう。
行動する原動力が無いなら、お金でも趣味でもいいからモチベーションが高まるモノを見つけよう。
日本語もまともに理解できないような国語レベルの私が今こうしてライターをやれるのはお金を稼ぐという原動力があったから。何も特殊なスキルは必要ない。
大切なのは“今やろう”という行動力だけ。
とにかく向う見ずに始めても意外と何とかなるのが人生。今副業に興味があって、何から始めたらいいか分からない。というならまずはメルカリでなんか買って転売してみたらどうだろうか。
そして100円でもいいから稼いでみたらいい。これが将来の100万円のきっかけになるかもしれないんだから。
やらない言い訳は簡単に見つかる。そこでどれだけやる理由を見つけられるかが成功のカギ。さあ、今すぐ何か行動を起こすとき。