ネットで調べた飼育情報って本当に正しいの?
リクガメを飼育して2か月。他にも爬虫類を飼育していたのでなんの気なしにカメをお迎えしたことから始まる悩み事。
目が開かない
ギリシャリクガメを飼育し始めて2か月がたった頃、カメが目を開けていないことに気づく。カメの目の病気といえば“結膜炎”か“ハ―ダ―氏線炎”。
エサは小松菜、チンゲン菜、タンポポの葉などをバランスよく与え、エサ食いも良かったことから多分ハ―ダ―はないだろうと断定。
も目を開けないことからこの判断を素人の軽率な判断と思われても仕方がないが、そもそもビタミンA不足が原因といわれるこの病気はスライダーカメによくみられる症状だ。
エサのバランスが取れているリクガメにこの病気を当てはめるのは無理があるだろう。
というわけで床材が合わずそれが原因で結膜炎を起こしたものと判断。運が良いことにヒアレインは常備しているし、抗菌目薬を持っていたので病院へは行かず、自宅で対応した次第。
この時持っていたニューキノロン系抗菌点眼薬。動物病院ではオフロキサシンが主成分の点眼薬が処方されるようだが抗菌目薬としての効能は変わらないだろう。
よく人用の目薬は使ってはいけないと散見するが、少なくとも筆者は特に問題ないように思う。なにせ人用に市販されている目薬が動物病院で処方されているのだから。
それでも改善しない
そんなこんなで床材を変え、目薬を差し、温度調節を見直した我が家のリクガメケージ。
1週間たつも、全く症状が改善していない。自己判断で投薬した目薬が悪かったのか、それとも様子見のために触り過ぎがいけなかったのか。様々な思いが錯綜するも病状は悪くなる一方。
ネットの記事を読み漁り、youtubeでリクガメの飼育動画を見たりもした。けれども一行に症状が改善する気配がない。
というかこれらの情報はどれも一様で「温浴をさせろ」「ケージ内温度をあげろ」「動物病院へいけ」というもの
動物病院が近くにないため、移動のストレスを考えれば極力自宅で何とかしたいと思うのだが、それ以外の情報は温浴とケージの温度を上げるしかない。
どうしたものかと途方に暮れる始末である。
海外記事を見る
筆者がよく見る爬虫類雑誌にビバリウムガイドがある。現・編集長である冨水明氏が執筆した歯に衣着せぬ記事が好きで愛読しているのだが、そこにこんな一文を見かけた。
「情報は探すもの」
恐らくここで言う「探す」はネットで検索して手に入る簡単なものではなく、
「自身で考え、推測し、それを裏付ける根拠なる情報を見つけろ。」
そんな風な意味合いを持たせた言葉なのではないかと思う。
とはいえ筆者にそこまでの飼育技術があるわけでもなく、病気のカメを目の前に、悠長に考える暇もないわけで、海外の記事から情報を集めてみることにした。
するとどうだろう。国内の記事では当たり前のようにケージ内温度は30度以を保ちましょうと書かれている中で、海外記事は18度以上から25度くらいの間でキープと書かれているではないか。
今までの高温ケージでダメだったのだから、ここは意を決してケージの温度を下げてみることに挑戦。
これでうまくいったらネットの情報なんてどれだけあてにならないんだと憤りさえ感じる。
結果はまだわからない
とはいえこの飼育環境の変更が吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。だってまだカメ元気になっていないんだもの。
しかし試してみる価値は十分にあるだろう。
今後もこのカメに関しては備忘録として記事に乗せていこうと思う。同じようにリクガメの飼育に困っている方がいたら是非参考にしてほしい。もしくは飼育に詳しい方は
「こんな断片的な情報でアドバイスなどできない。」
と冷たくあしらわず、少しでもカメが立ち直るヒントをいただければ嬉しい。