ファンタジストの全妹、ボンボヤージが初の重賞制覇を果たし、全弟の重賞挑戦が決まった。

 ファンタジストの全妹、ボンボヤージ。彼女の近走の成績から、重賞では通用しないものだと思い込んでいた。直線で抜け出し、1着でゴール板を駆け抜けた瞬間(とき)は、おめでとうではなく、まさか!マジか!と思った。それぐらい彼女の近走は、パッとしなかった。単勝164.3倍は、皆そう思っていたことの表れだと思う。僕もその一人。上級条件では通用しても、OPでは厳しい。ファンタジストは、きょうだいの中でも特別だった。そう思う様になっていた。確かに、ファンタジストのファンになって以降、ファンタジストの下のデビュー戦は一応確認していたが、ボンボヤージ、アスクビギンアゲンと新馬を勝てなかったことで、それ以降のレースはあまり注目していなかった。ただ、馬柱で彼らを見つけると、ファンタジストのことを思い浮かべていた。然し、正直、実力的には、ファンタジストには、遠く及ばないなとも、思っていた。だから、重賞を制覇するとは、思いもしなかった。だから、本当に驚いた。現実を受け止めるのに、少し時間がかかった。少しして、ファンタジストについて思いを巡らせた。おめでとう、ボンボヤージ!おめでとう、天国のファンタジスト。心の底から、おめでとう!と思った。ボンボヤージがGⅠの舞台で活躍するのは、難しいかもしれない。けれども、このきょうだいからGⅠ馬が生まれると信じて、ファンタジストの弟や妹を、応援していきたい。ファンタジストの1つ下のボンボヤージがもう、5歳。だから、ファンタジストが生きていれば、6歳。GⅠで活躍していただろうか、種牡馬になれていただろうか。ここ何日か、そんなことを想っていた。
 ファンタジストの全弟で、今年デビューしたアスクメークシェアという馬が、いる。8/14(日)の札幌5Rの芝1800mでデビューし、デビュー戦を勝利で飾った。このきょうだいで、新馬勝ちするのは、ファンタジスト以来。だから、この馬にファンタジストの果たせなかったGⅠ制覇を期待している。新馬勝ちの後、ずっと在厩だったから、もう一戦使うのかと思っていたが、やはり使うことになった様だ。次走は、札幌2歳ステークスと、netkeibaに書かれていた。

https://db.netkeiba.com/horse/2020101029/ より

 今年は、ワールドオールスタージョッキーの裏が、新潟2歳。だから、新潟2歳には、メンバーが集まっていない。その為、札幌2歳にメンバーが集まる可能性がある。その中で勝利するのは、大変なことかもしれない。ただ、きょうだいでファンタジスト以来のデビュー勝ちをしたアスクメークシェアなら、やれる。きっと。だから、ここを勝ち切って、2歳GⅠ、そして、クラシック戦線の主役になって欲しい。ファンタジストの果たせなかったGⅠ制覇を目指して、頑張って欲しい。ファンタジストの果たせなかった夢の続きを、全弟のアスクメークシェアで見たい。いつか彼がGⅠを制するその日を夢見て、彼を応援していこうと思う。

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