マスコミは別れの始め
日本では2018年頃から世界に遅れてネットメディアが影響力を持ってきました。ネットメディアは副業にうってつけです。マスコミで働く会社員はそれだけでは生活できない。そういう声が増えてくることで、副業を認めざるを得ない流れになってきました。とは言え、副業を行なっていても十分な収入を得ている人は1割にも満たないので、ネットビジネスで成功している人の割合は少ないのが現状かと思います。例えば、銀行に融資の相談に行ったとします。新規事業をネットビジネスで立ち上げることを提案しても、ほぼ通りません。なぜなら日本企業自体がまだ昔の体制であり価値観も変わっていないからです。金融機関も同じです。なので、現状はアナログ的な事業の方が理解してもらいやすいですね。お店やりたいで〜す。みたいな。日本のデジタル化(DX)は先の話になるでしょう。それでは経済成長も改革もしないので、この不景気がずっと続くことになり、加えて、少子化対策における負担はプラスされます。現段階では特に若い世代への負担は増えるものと考えて良いのではないでしょうか。その一方、高齢者はみるみる減っていきますので、大事なのは、どうしようもない世代(団塊Jr.と少し上の世代)をどうするかにかかっています。
そんな中、今、政府は賃上げに必死で取り組んでいます。昔は労使間交渉だった賃上げに関して、今は政治が関与しているため使用者側は賃上げに協力せざるを得ないため、ある程度の賃金アップは見込めるのだろうと思います。しかしながら、物価高の影響は、各家庭よりも事業者や飲食店への影響が大きく、いろいろ間に合わないだろうなぁ。と思っていますので、物価高になる前からやっている飲食店は値上げせざるを得ず、値上げで売上が落ちるという負のスパイラルに入っています。そこに賃上げの流れが加わり、賃上げで経費が嵩む上、値上げで売上が下がる。最悪の状況かと思います。経営者も高齢化しており、徐々に人口も飲食店も減っていくことが想定されます。今から、飲食店をオープンさせることはかなり厳しい道のりになることが想定されます。また、若い感覚を持つ若い世代が飲食店をオープンさせるのは良いと思うのですが、今、団塊ジュニアくらいの世代が飲食店にチャレンジしようと思っている人が多いと聞いています。失敗しますよ。2年保てば素晴らしい。やるなら、土地代の安い田舎とテイクアウトメイン。都市型なら少数客数+Uberなど。日本はデジタル化が遅れているせいで、例えば、いまだに客が「すみませ〜ん」とか店員を呼んで注文したりしています。正気の沙汰ですか?
今から飲食店をやっていこう。味に自信があれば大丈夫だろう。いや、失敗します。日本は人口減少社会なんです。団塊ジュニアの客数は多いはずだ。いやいや。あなたたちも団塊ジュニアだってこと、忘れていませんか?
なのに、マスコミ業界はドロップアウトしたら飲食やろうと思っている人がかなりの数います。若い世代では、今から、動画編集とかで一旗上げてやろうと思っている人もいますね。同じことなんです。飲食店も同じですが、欲しい人材と働きたい人材のマッチングが全くうまくいっていません。よく聞く話では「欲しい時間」と「働きたい時間」の接点がないことです。現状は土日や朝早く、夜は働きたくないという方で溢れています。ですから、土日に絞れば、朝、夜に絞れば、働き口はたくさんあるのでしょうが、きっと外国人がそこを埋めていくのでしょう。日本の若者は選択が求められています。
マスコミ業界は後何年生き残っていけるのでしょうか?