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人と違う仕事がしたいなら人と同じ生活をしろ
先日、わたしの師匠(といっても全然若いけど)と話す機会をもった。
数々の仕事を掛け持ちしている中で
ありがたいことにいくつか一緒に今後仕事をしたいという依頼が入ってきた。
わたしみたいに国家資格を持って、フラフラしている(←言い方悪い)人間なんてそうそういないから、都合がいいんだろう。
条件によっては安い賃金で雇うことができるし、扶養に入っているので税金関係も気を使わなくていいみたいだし。
ある程度時間に都合がつくし、うまく事業が行かない開業初期でも生活が困窮する立場ではないから。
とはいえ、やっぱりこういう資格保持者で学歴もあるような人材は一方では扱いにくいキャリアとも言える。
そんなわたしは求人サイトには出てこないような、オフィシャルではない形で仕事の依頼が来るため、少し特殊だし、タイミングを逃せば全然仕事が来ないことになる。
そんな今回は、これまで考えて来なかったような業界での依頼がきた。
正直、やりたいと思ったこととは少し違うし、経験のないわたしみたいなのがいきなり責任者として入ってもいいのかなという不安もあった。
そこで、先日わたしの慕う師匠のもとへ久々に出向き、色々お話を聞いてもらった。
今回の仕事については、やっぱりこれからはこういう隙間を狙ったような稼ぎ方ができる業種は求める人がいるだろう。という。それはそれでいいように利用して勉強したらいいと思うと。
でも、本当にわたしはお金が稼ぎたいのか?
何がしたいの。今。
言葉に詰まった。
こんなに今までギラギラとガツガツとやりたいことを模索しながらダッシュで進んできた人生で、今、何がしたい?と聞かれてつい、「5年後、主人が移動した時に仕事に困らないように、スキルが身につけたい。」と答えてしまった。
それはそれでいいんだろうけど、『今、したいこと』ではない。将来の人生で困らないためにであり、保険や貯金みたいなものだなと思った。
将来何が起きるかわからないのに今、将来のことを心配した行動を取って今のわたしは幸せになれるのだろうか。
2年前までのわたしは、将来のために学位を取りに行ったわけでなく、より深く勉強したくて、探求したくて、研究したいから研究者の道に踏みこんだのに
いつからこんな将来に保険をかけるようなマインドになったんだろうと感じた。
今の生活はゆっくりしていて、安定していて確かに不満はないんだけど、満足はしてないというか...
そんなわたしに師匠は
「飛び込んでみたら?」と声をかけてくれた。
「お前には人と同じ"普通"な生活をしろといったろ?で、今、その生活を送ったから"動きたい""なにかしたい"という意欲が出てきたんだろう?なら次に進むしかない。」
「走り続けている人に、走り出せとは言えないけど止まっている人には走り出せと言える。止まったからこそ次に行ける。」と。
人と違うことがしたいと思って、同級生たちと違う道に進んできた。けど、結婚し、主婦となり、それなりに不自由なく生活できている。
ん?これは誰でもできる生活になってないか?と、
いつの間にか人と同じ道に合流してしまっていたんだ。
そうすると、またしてもむず痒くなっていた、ということか。
そしたら飛び込むしかないな。
思い切って一歩。