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99%の人が知らない他力本願の正しい使い方。どこよりもわかりやすく解説。

こんにちは!ヨシボウです。

YouTubeやSNSを見ていると、「他力本願」ということばを、漢字のイメージだけで使っておられる方がとても多いです。

具体的には、

  • 他人任せ

  • 他人に丸投げ

  • 自分では努力をしない

などといったイメージ。

どちらかといえば、ネガティブな思考を連想されるでしょう。

このnoteを読んでくださっているあなたも、もしかすると上記のような使い方をしておらたかも知れませんね。

しかし、いずれも誤った使い方なのです。

こんかいのnoteでは、他力本願の正しい意味をお伝えしていきます。

ぜひともご理解いただき、正しい使い方を覚えてみてくださいね。

それでは、はじめていきましょう。

他力本願は仏教のことばです

ピンとくる方も多いはず。

仏教というより、浄土真宗でとても大切にしていることばなんですよ。

ことばを分解して考えてみますね。

他力とは?

仏教にはさまざまな分類の仕方があります。

そのひとつに、自力他力という分け方ができます。

仏教の最終目的は、仏となること。

・自らの修行や努力によって仏を目指すのか
・自らの力ではなく、他の力にまかせるのか

仏になるためには、2つのルートがあると考えていただければわかりやすいです。

いうまでもなく、後者が他力に該当します。

他力というのは、他者の力ではありません。

阿弥陀如来という仏さまの力・はたらきなのです。

「他」とは、他者ではなく仏さま。

ここに大きな誤解が生じているわけですね。

本願とは?

こちらも前述からの流れのとおり、他者にまかせるといった意味合いではありません。

少し教義的なお話になってしまいますが、どうぞお付き合いください。

浄土真宗でもっとも重要なお経として、『仏説無量寿経』があげられます。

超ざっくり解説をすると、阿弥陀如来がまだ修行段階の法蔵菩薩であったとき、如来になるための四十八の誓い(約束)を建てられました。

それをまとめたのがこのお経なんです。

政治家でいうマニフェストみたいなもの。
(簡単に破られるものではないですがw)

そのなかでもっとも重要とされる十八番目の誓い本願と呼ぶんですよ。

ちなみにカラオケとかで得意な歌を十八番とかいったりしますが、起源はまさにこれ。

で、第十八願でどのようなことが誓われたのかというと、、、

「もし私が仏になるとき、あらゆる世界のすべての人が、心から私を信じて喜び、私のいる浄土に生まれたいと願い、たった10回でも私の名を呼ぶならば、必ず浄土に生まれることができるだろう。

もしそれが叶わないなら、私は仏にはならない。

ただし、極端に重い罪(親を殺すなどの五逆の罪)を犯した人や、仏の教えを否定し悪く言う人は除く。」

超かんたんに言うなら、

「念仏さえ称えれば、必ず救われる」

ということ。

特に「たった10回でも」という部分は、難しい修行は必要ないんだよ、という大きな安心の象徴として受け取ることができます。

以上が、本願の意味です。

他力本願の本当の意味

他力と本願と、それぞれ解説してみました。

組み合わせてみると、

阿弥陀仏の本願を信じておまかせし、念仏をいただくことで仏と成らせていただくこと

というのが、他力本願の本当の意味です。

世間でよく言われている意味とはまったく違う、ということをご理解いただけたはず。

ここで重要なのが「信じてまかせる」ということです。

信じるというのは、疑わないということ。

私たち人間というのは、本当に自分勝手な生きものです。

自分に都合の悪いことがおこれば、「神も仏もない」といい、

ラッキーなことがおこれば、「神さま仏さま、ありがとう🎵」という。

その場その場で、信じたり疑ったりしてしまうんですよ。

疑いなく信じるなんて、到底できないのが私たちなのです。

でもね、

阿弥陀仏は、それも見越しておられるんです。

疑い心があることもすべて見通したうえで、誓わられたのが本願なんですよ。

だから、私たちにできることは、ありがたく念仏を称えることのみ。

疑ってしまう自分を受け入れ、阿弥陀仏にすべてをおまかせする。

これが他力本願を味わうにあたり、もっとも大切なことです。

さいごに

他人まかせにしたいとき、ついつい「他力本願」ということばを使いたくなる気持ちはわかります。

辞書を引いても、

「比喩的に、人まかせにするときに使用する」

みたいなことも書かれているくらいですから。

しかし、せっかくこのnoteをさいごまでお読みいただいたあなたには、正しい使い方をしていただきたい!というのが本望です。

ぜひとも、覚えておいてくださいませ。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、またのご縁に。


このnoteを書いたヨシボウはこんな人です。
よかったら、あわせて読んでみてください。

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