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和田よしあき国会だより2020.12.18

【第203回国会が終了!】

政務官として新型コロナ分科会に参加しました(写真右が私です)

↑政務官として新型コロナ分科会に参加しました(写真右が私です)

12月4日で事実上、国会が閉会しました。

今国会では内閣府大臣政務官として衆参両院の内閣、厚生労働、災害対策などの委員会で、主にコロナ感染症対策、経済対策、防災対策などについて与野党の議員からの質問に対して政府の立場で答弁しました。もっと私個人の考えを述べたり、私自身の言葉で反論したりしたい場面もありましたが、政府の立場も踏まえ、質問に対してできるだけ丁寧に答えるよう心がけました。

今国会では被災者生活再建支援法の改正について、これまで自宅損壊の割合が50%だった場合に政府が再建支援(資金補助)を行っていましたが、これを「30%」に引き下げてより多くの被災者を支援の対象としました。

また、種苗法の一部改正では、ブランド牛やブランド果物・野菜などの種苗を明確に知的財産と位置づけ、外国などによる不正利用や詐取に対してより厳しい姿勢で臨むことを定めました。

【政府は「国民の命と暮らしを守り抜く」】

全国的に新型コロナ感染症の陽性患者数が急増しています。

9月から10月前半は「第2波」が収束し、Go Toキャンペーンなど政府による経済支援策もあって外出や外食、旅行などの社会経済活動が少し息を吹き返し、多くの国民のみなさまはホッと一息ついたことと思います。しかし10月下旬から再び感染者数が増え、今日に至っています。私自身も含め、国民のみなさまの落胆は計り知れません。

このやり場のない思いもあってか、緊急事態宣言やGo Toなどの経済活動の停止を求める声が増えています。野党や一部マスメディアは殊更にGo Toキャンペーンに関して政府の対応を批判しています。

しかし、ここでみなさまに大切なことをお伝えしたいのです。

一部の焦点がズレた批判やデータに基づかない批判がコロナ対策の「本質」を国民のみなさまに伝わりにくくしています。コロナ撲滅が遅れている要因は別のところにあるのです。

ここでみなさまに重要なポイントを2つご披露したいと思います。

【ポイント#1】

Go Toを叩いても感染症拡大は収まりません! 唯一無二のコロナ対策は国民が一丸となって感染防止の「基本」を守ることに尽きます。

「基本」はすでに大半の方々にお守りいただいておりますが、加えて以下の点もご留意ください。

▶︎マスク着用(顔にしっかりフィットさせる)
▶︎ソーシャルディスタンス確保
▶︎手洗い、うがい(手洗いは手首まで)
▶︎手指のアルコール消毒(たっぷり付けて指先、親指の付け根、手首なども忘れずに)
▶︎日に三度の歯磨き(口腔内の菌・ウイルス増殖を防ぐ)
▶︎外食時の人数は4人まで(距離を保って、短時間で、会話の時はマスク着用)
▶︎よく触る箇所のアルコール消毒(携帯電話、キーボード、複合機、ドアノブ、エレベーターのボタンなどを一日3回以上)
▶︎オフィスの三密回避(不十分な換気、たばこ部屋、休憩室、エレベーター、化粧室など)
▶︎室内の換気(開口部を二箇所以上、一箇所の場合は送風機等をINとOUT用に同時設置)
▶︎帰宅後すぐにシャワーを浴びる

11月25日の新型コロナ分科会では、確かにGo Toキャンペーンを停止するべきとの意見がこれまでになく強く示されました。そして翌26日には政府対策本部で札幌と大阪を目的地としたGo Toトラベルが3週間停止になりました。

しかし、Go Toだけがこれら大都市でのコロナ拡大の原因ではありません。そもそもススキノ(札幌市)やミナミ(大阪市)などの繁華街の人手の8割は地元の人です。誰かが他所からコロナを持って来るよりも、その土地の人同士で感染を広げている傾向が強いと見られています。逆に言うと、誰もが「基本」を守っていればGo Toも外食も通常の社会経済活動も安全なのです。

なぜ経済活動が制限されるかというと「基本」を守っていない人達が居るからなのです。「基本」を励行していただけていない一部の方々の行動変容を促す術が他にないから、対象地域の全ての方に行動制限をお願いせざるを得ないというのが実態なのです。

ですから、対象地域の社会経済活動を守る為にも、「基本」を守っていただけていない方は、守るようご協力をお願いします。

【ポイント#2】

感染症により失われる命と経済的理由により失われる命・・・どちらも大切で守らなければならない国民の命です!

以下の厚生労働省の統計では平成27年以降自殺者が一貫して減り続けているのが判ります。しかし今年7月以降自殺者数が急増に転じます。自殺の理由までは記載されておりません。しかし「行動抑制による行き詰まり感」や「経済的理由」に起因するものが少なからず含まれていることは容易に想像がつきます。

警察庁の自殺統計に基づく月別自殺者数の推移(総計)

↑<警察庁の自殺統計に基づく月別自殺者数の推移(総計)>

特に私が懸念しているのは、男性もさる事ながら、女性の自殺者の数が急激に増えていることです。非正規雇用者やひとり親との相関関係があるのではないかと懸念しています。

私達はみな例外なくこのコロナで大変辛い思いをしています。しかし、経済的に追い詰められた方々の辛さは想像を絶しています。

政府が一貫して「感染症対策と経済のバランス」と言い続けている最大の理由はここにあります。雇用や事業が守られれば、守れる命も増えると確信をしています。「失われる命の総数を極小化する」ことが政府の最大の使命です。

政府の一員として、「空気」に流されず、あらゆる客観的事実を理解した上で適切な判断をして参ります。

中小企業の金融の円滑化に関する意見交換会(写真左が私です)

↑中小企業の金融の円滑化に関する意見交換会(写真左が私です)


尚、分かりやすく情報が整理された資料をご参考までにご紹介します。

「新型コロナ対策の〇と×」

『オフィス編 新型コロナ対策の○と×「正しい理解」で経済活動と両立』


皆様、新型コロナ感染症の影響で大変かと思いますが、くれぐれもご自愛ください。

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