さらば、やんばるの森よ
個人ブログより転載
お盆の5連休でやんばるの山々やマングローブ林を目一杯楽しむ予定だったが、前日にコロナに罹ったので全てキャンセルした。宿泊費は一切返金されない。
いま、喪失感の中なんとかキーボードを叩いている。
初日は比地大滝を目指して川にじゃぶじゃぶ浸かりながら登っていくトレッキングツアーを予約していた。2日目にはマングローブカヤックと、夜にはナイトウォッチングツアーなんかも楽しんでいるはずだった。
さらにはこの旅の間ずっと、人気のない山際のペンションからペルセウス座流星群を観測するチャンスもあった。
予約をキャンセルするための電話をツアー業者にかけまくる。業者といっても個人経営のところばかりだ。メールのフッターを見ると、どれも明らかにツアーガイド個人への携帯番号となっている。勝手に人の気持ちを気にしてしまう性分なのもあり、余計にストレスがかかってしまう。
3つのツアーのうち1つはえらくぶっきらぼうで、客商売とは到底思えない口ぶりでキャンセルの意思を確認してきた。気持ちは分かる。キャンセル料がギリギリかからない日付での電話で、彼にとっては純粋な機会損失となっているかもしれない。不機嫌になってしまったとしても責められない。
ただ、「コロナに罹ってしまって」と言ったらせめて「お大事に」の一言をくれる人のところに次は行きたい。
嫌な感情が溢れ出てくる。どうにかしてこれを止めたい。
逆に考えるんだ、ツアーの費用は返ってきたのだから、その分思い切って寿司でも注文してみるか。あるいは逆に考えるんだ、飛行機を予約していなかったのだから寧ろラッキーといえる。さらに逆に考えるんだ、これまでずっとやりたかったゲームを思う存分できるぞ。
とにかく「逆に」考えながらSteamのサマーセールページにアクセスすると、オープンワールドゲームばかり揃えたスペシャルセールが開催されている。
外出を禁止される代わりに、バーチャル上で広大な世界を探索せよということなのか。なんとも皮肉が効いている。
追記:
その日の夜にもう一度セールページを見てみたら、内容が「猫ゲームスペシャルセール」となっていた。
猫の海賊が船に乗って大砲を打ちまくり、困ってる猫や犬やネズミを助けながら宝探しをする最新のゲームを買ってプレイした。うん、今はこういうのが良い。