NFTのオークションにアーティストとして参加しました!
ぼくはよく、JoiさんのポッドキャストをBGM的に聞き流しているのですが、ラッキーなことにその仲間にいれてもらうことができ、NFTの実験に参加しています。先日は、コミュニティ限定のオークションが開催され、ぼくがつくった作品を使ってもらいました。せっかくなので作品紹介をします!
[作品1] Wind, Fire, Rain, Tree, Wave
HENKAKUトークンのコンセプトを聞いたとき、お金に換算できない、でも価値があるものをモチーフにしたいと思いました。窓の外をみてみると、そういうものはいくらでもあって、そうした自然をインプットにしています。説明が不要で、ただただ美しいと感じた瞬間をきりとった作品たちです。
このうちWindは、強風の日にペンとタブレットを固定し、色や太さを適当に変え、ペンが動いた軌跡をそのまま作品にしたものです。Fire、Rain、Tree、Waveは、日々撮影しているいくつかの写真から造形的に美しいものを選択し、手で描きなおしています。色はポップに変えていますが、自然界に存在するラインは、一期一会で美しいです。
[作品2] Moving Pieces
文字だけど文字ではない、意味がありそうで意味はない、を表現したいと考えました。visual representation なので、アルファベットの並びはなんでもよかったのですが、コミュニティに関係ある単語にしたほうが親しみをもってもらえるかとおもい、"HENKAKU"としました。これらのアルファベットをデザインし、ばらばらにして上下左右に動かしてテトリス的に再構成することで、ノイズ、記号、コードのような雰囲気にしています。
テトリスは1980年代末から1990年代初めにかけ、世界各国で大流行しました。ちょうどそのころ、ストリートでは、壁や地下鉄やらにタグを描いているキッズたちもいて、その時代背景もSyncさせています。80年代、ストリートで絵を描いてるひとたちは、オープンな場所で、一部の人しかわからない記号を描き、拡散させていましたが、そのシンプルな署名行為は、Web3的にいえば、Metamask の Sign に似ているなぁとも感じていて…このカルチャーやノリを表現しました。
参加した感想
単純に楽しい。アーティストとしては、自分の作品が入札され、数字がどんどんあがるのをみるのは、めちゃくちゃテンションあがります。
率直にいえば、開催1週間前から、コミュニティメンバーが、HENKAKUトークンを貯めて、オークションで競り落とそうぜ!という仕掛けがあったり、プロレベル(?!)な Auctioneer が盛り上げてくれたり、はじめてのオークションをBotで、など舞台装置が完璧だったので、ぼくの作品でなかったとしても盛り上がったと思いますが、それでも、記念すべき第一回に関われたことは、アーティストとしてよい刺激になりました。
ちなみに、落札者への TransferはOpenseaから手動で行ったのですが、操作は簡単だったもののエラーがでまくり、try again がたいへんでした。このあたりもインターネット初期のPizzaHutの話を思い出しながら、いつかよい思い出になりそうで、味わい深い経験でした。
今後は、みんなからいただいた、HENKAKUトークンをうまく使って(とくに、エンジニアの方の協力を得ながら)、次なる作品をつくりたいです。ステーキングして、さらに増やす…みたいな邪な気持ちもありつつ、楽しめる使い方がないか模索中です。
メディア記事
いくつのメディアで、記事にもしていただきました。感謝!!
最近では、番組コミュニティに所属するアーティストであり、番組のヘビーリスナーでもあるTsumichara氏が作ったオリジナルの作品を出品するコミュニティ内のオークションが行われ、コミュニティメンバーが貯めたHENKAKUを使って作品を落札。イベントは大いに盛り上がった。コミュニティメンバーひとりひとりの「優しさ」や「お手伝い」が可視化され、それが価値を持つことで循環する、新たな経済圏が生まれている。
【JOI ITO’S PODCAST ―変革への道― Vol.20】 日本初となるポッドキャストの会員証をNFTで発行――リスナーが有志で開発
こちらも番組内でお知らせしていますが、この度コミュニティ限定でオークションを開催しました。コミュニティに所属するアーティスト兼デザイナーで、番組のヘビーリスナーでもあるTsumicharaさんという方が、コミュニティのためにオリジナルの作品を提供してくださったのです!
第20回目のポッドキャスト配信:北京のデジタル人民元レポート/番組オリジナルのNFT会員証の登場/落合陽一さんと語るWeb3 »
アーティスト名 Tsumichara(つみちゃら)
コンセプトは「自然」。純粋な感覚を投影させることを意識しています。作品を通して、その人がもともともっていた感覚を開くきっかけをつくりたい。私の作品は、ポップアート、ストリートアート、ピクセルアートの分野で評価されており、SHIBUYA Pixel Art 2021では、優秀賞を受賞しました。