子どもの歯科矯正、したほうがいいの?

私は名古屋で歯科医師をしています座馬良明です。

最近は小児矯正のニーズが高くなってきたと感じます。

今回は、「子どものうちに矯正したほうがいいの?」と疑問に思われている方にどんなメリット、デメリットがあるのかも含めて、私の経験から意見を述べていきましょう。

結論から言いますと、子どもの歯科矯正はした方がいいです。
理由が気になる方はぜひ最後まで見ていってください。

子どもの矯正、なぜしたほうがいいの?

子どものうちに矯正をしたほうがよい理由は、成長を利用した矯正を行うことができるからです。
成長が終わってから矯正を行うと歯を抜く可能性が高くなります。

子どもの時に矯正をしておいた方が抜かなくて済むケースが多いです。

抜歯により健康寿命が短くなることについては、以前ご紹介しました記事をご覧ください。

「健康寿命」が「歯並び」と関係あるって本当?

「歯並びが悪い」ことにより「歯が抜ける」「歯の本数が減る」ため、健康寿命に影響が及びます。

いつ頃が歯科矯正に最適?

歯科矯正に最適な時期は、上顎骨が成長してくる8歳くらいからがよいでしょう。

上顎骨が成長してから下顎骨が成長します。

永久歯と乳歯が両方ある時期を混合歯列期といいまして、1期とも呼ばれます。

治療目的は、永久歯が並びやすくなるように骨を整えることです。

8歳から12歳くらいが1期治療の時期です。

全て永久歯になってからは2期治療と呼ばれます。
2期治療は永久歯の歯並びを治療するステージになります。

小児矯正のメリット

子どものうちに矯正することにより、5つのメリットがあります。

  • 虫歯や歯周病のリスクを減らせる。

  • 発音がしやすくなる。

  • 正しい呼吸になりやすい。

  • 見た目の悪さのコンプレックスが解消される。

  • 大人の矯正の予防。

いづれも健康的な生活に欠かせないものです。

小児矯正のデメリット

子どものうちに矯正するデメリットを3つお伝えしましょう。

  • 子どもが非協力的な場合がある。

  • 子どものときから矯正しても抜歯になる場合がある。

  • 歯根吸収(歯根が吸収され短くなってしまうこと)のリスクがある。

子どものうちに矯正したほうがよいかどうか、実際に歯科医院で診てもらうとよいでしょう。

まとめ

子どもの歯科矯正はした方がいいです。
デメリット以上にメリットが大きく、矯正したほうが健康的に生きることができます。

大切なことなので、Web上の情報を鵜呑みにせず一度歯科医院に相談されることをおすすめします。

みなさんへのお願い(質問募集)

歯についての素朴な質問を募集しています。
私にわかることでしたら何でも記事にしてお答えしますので、何かありましたら遠慮なくコメントください。

名古屋をはじめとする東海地方にお住まいの方ならご存知、東海テレビに専門家として出演したこともあります。

【御礼】このページの画像は、wakotoさんからお借りしました。
ありがとうございます!

▼wakotoさんのnote「はじめての大人の歯が生えそう!"6歳臼歯"って?」、とても共感しました!
おすすめです!

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