「健康寿命」が「歯並び」と関係あるって本当?
私は名古屋で歯科医師をしています座馬良明です。
日本人の健康寿命はおよそ70歳、その後およそ10年間は介護が必要な期間になると言われています。
「健康寿命、思ったより短い!」と思われたのではないでしょうか?
今回は、「健康寿命」が「歯並び」に関係あるのかどうか紹介していきましょう。
結論から申しますと、「歯並び」は「健康寿命」に大変影響を及ぼします。
具体的にどういうことなのか、こんなときは受診しましょうというお話をお届けしていきましょう。
1. 歯並びは健康寿命に影響を及ぼす
歯並びが悪いと歯に負担をかけるため、歯が抜けてしまう傾向にあります。
歯の本数によって健康寿命は変わると言われています。
「歯並びが悪い」ことにより「歯が抜ける」「歯の本数が減る」ため、健康寿命に影響するのですね。
歯並びが悪いとうまく歯と歯が噛み合わず負担がかかるのですが、いったいどのくらいの負担がかかるのでしょうか?
噛んだ時に、大体80~100キロの力がかかります。
本来は、1本の歯に対して2本で支える噛み合わせになっています。
お互いに荷重負担を分散している形が望ましいのですが、歯並びが悪く1本対1本で噛むと、歯に対する荷重負担が強くなってしまいます。
さらに悪いことに、1本歯が抜けると、他の歯も抜け落ちていってしまう傾向にあります。
2. こんな場合は受診がおすすめ
1. 食べにくい場合
食べにくさ、歯を横に動かした際の動かしにくさを感じる場合は受診をおすすめします。
犬歯と第1大臼歯がずれてしまっていると、食べにくくなってしまいます。
2. あごの関節に痛みがある場合
あごの関節に痛みがある場合は早急に受診しましょう。
実は、人間の体の中であごの関節だけが唯一両側でつながっているんです。
つながっている真ん中に歯が並んでいます。
3. 笑顔が気になるとき
笑うときに歯並びが少し気になる、写真を撮ったときに口が気になる場合は一度診察を受けましょう。
「かなり出ている」「でこぼこしている」等、歯並びがコンプレックスで思いっきり笑えない、と矯正を受ける方が圧倒的に多いです。
◆定期健診
3つ挙げましたが、自分自身ではなかなかわからないと思います。
一番おすすめなのは、定期健診です。
例えば、車でも車検を受けて壊れる前に問題がないかどうか定期的に検査しますよね。
口の中も定期的に、年に3~4回は歯石を除去しながら健診することが大切です。
みなさんへのお願い(質問募集)
歯についての素朴な質問を募集しています。
私にわかることでしたら何でも記事にしてお答えしますので、何かありましたら遠慮なくコメントください。
名古屋をはじめとする東海地方にお住まいの方ならご存知、東海テレビに専門家として出演したこともあります。
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