座ってレジ打ちしてはいけないの?
海外では椅子に座ってレジ打ちをしている光景をよく見る。
しかし、日本のスーパーやコンビニでそうした光景を見ることはほとんどなかった。
なぜなのか?
興味深いことに、47NEWSの記事にはこのように書かれている。
「お客さんからの印象の悪化を防ぐため」というのが最多の理由のようだ。
どうしてレジ打ちの人が座っていると印象が悪いと思うのだろう?
「お金を払う方が偉い」から?
しかし、考えてみなくてもわかることだが、働いてくれる人がいるからこそ、我々はモノの提供も、サービスの提供も受けられる。
どれだけお金を持っていたとしても、供給が途絶えれば、何も手にすることはできない。
3.11の震災の時、私は東京にいたが、あっという間にコンビニやスーパーから食料品が消えていった。
もし、首都直下型地震が起きて、ライフラインがストップして、交通が寸断されて、外から全く物資が入って来なくなって、その上で、働く人が誰もいなかったら、東京に住む1000万人はどうなるだろう。
スーパーやコンビニで何かを買うと、店員さんは「ありがとうございました」と言う。
でも、客は何も言わない。
なぜ何も言わないのかを聞いてみると、「なんとなく・特に理由はない」と答える人が「25・6%」くらいいるのかもしれない。
日常の中には、このレジ打ち問題のように「なんとなく」という理由だけで、本当は合理的な理由なんか何もないのに、それが当たり前になっている習慣が他にもあるのかもしれない。
今まで当たり前とされてきたことに対して、疑問を持つことは大事なことだと思う。
新しい時代の扉は、そうやって開かれていくのだから。