カノエラナ「猪鹿超絶ぼっちツアー」参戦レポート
本記事は2019年6月16日に同作者によって別プラットフォームにて投稿されたレポートの再掲となります。
はじめに、
ツアーの完走、本当にお疲れ様でした。沖縄まだですけど。あなたの音を浴びることが出来てよかったです。何度サイン会に行っても私は気の利いた事もちゃんとしたことも伝えたいことすら、伝えられないけれど、こうやってすこしでも文で遺したいと思います。
あなたに出会えて本当によかったです。
さて、
今回のツアーは23分の6公演、参戦することが出来ました。
愛知、静岡、大阪、広島、岡山、京都。
関わってくださった全ての方に感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。缶バッチもコンプできたしね、当たりはね出ないから許して、75回回したから、許して、ね。
今回は曲ごとに、自分なりの感想を綴らせてもらおうと思います。個人の感性によるものなのでこんな風に感じるやつもいるんだな、くらいの軽い感じで読んでもらえたら幸いです。セトリ合ってるかわかんないけど多分こんな感じ。それでは長いですがよければ。
・宴の合図
ツアーの始まり。愛知静岡大阪広島岡山京都と回ったわけであるが初めの愛知では、どんな曲をぶつけてくるのかと思考をよぎらされた中でのこの曲の登場。その日は事実上の最後尾でのライブ。初めてであったが故それも相まって独特の緊張感で時を流す。改めてこの曲、複数公演で歌詞を咀嚼、否、セリフを借りるとすれば「りんご飴を噛み砕いて」いく、と非常に「らしい」洒落たワードチョイス・センスである。素敵だ。長く短い宴を全公演でこの曲から飾った。
・猪鹿蝶
言うまでもないと思うが「あのセリフ」から始まる1曲。IGTVにあの曲があがった時に込み上げてきたもの、苦虫を噛み潰してもそうしきれないようなものの回収、冒頭から鳥肌が止まらない。リリックに如何に気持ちが入っているか知らしめる歌い方もさながら、「おもてなし」から漂う妙な狂気的なメッセージがたまらず息を呑む、のも忘れる。京都のとき絶対こっち見てニヤッとした(自意識過剰)(図に乗るのも大概にしろ)のも狂気的だ。何度死んだことか。
・ヨクアルオハナシ
前の2曲とは異なるジャンルで違う雰囲気を醸すこの曲。MCはやはり各公演で微妙に(結構違う時もあったっけな←)異なっていて面白い。それもまた楽しめるポイントのように感じられた。
・鉄壁スカート
箱で聴くのは久しぶりな気がする(気の所為かもしれないが)。個人的にはこの曲を聴くとYURIさんとまゆこさんの姿が頭によぎる。あのレコーディングの様子(カノエ暴走。初回限定盤DVD映像参照)。ハモリ素敵だ、とかクラップしたいな、とか思わさせる。もちろん御三方の仲の良さも。曲が終わると自ら、「変な曲」と呟き一笑いかっさらっていくのが可愛い。
・大事にしてもらえよ
ライブ中はすんなり咀嚼できたが鉄壁とこの曲とが並ぶのよく考えたらすごい。やばい。とても同一人物の曲とは思えない(カノエあるある)。とりわけアルペジオでわかりやすい曲だと、個人的には気づいたらもう大サビ前、みたいな事がよくある曲。
・ねぇダーリン
多分ツアー来た人の多くが思ったことであると思うが、何故、なかなか届かない宅配便を待っている間にこの曲が出来るのか、才能。興味深いばかりである、人として。大阪でのこの曲は妙に沁みこんできたし、岡山では大サビに震えた。それがまたカノエラナの魅力で、何度も足を運ばせる所以のひとつである。自分はこの曲の世界観に描かれているような経験(主観)に乏しいのでシーンへの移入がしにくいのであるが、前ツアーの際よりも想像を促進させられたように思われる。いや、そうさせられたのだろう。
・ダンストゥダンス
音源とは違った弾き語りでのこの曲の魅力が深い。個人的には「とうっきょうっっ」で両手が疼いて止まらない。外出中が大変な一曲。バンドツアーの名残が現れる。それに加え、「ride on time」 の流れがたまらない。語感、流暢さ、字面、アクセントが癖に刺さる。細かいところを言うと「r」と「t」の発音が絶妙で聴いてて耳が心地よい。
・サンビョウカン
この曲こそ息を呑むような空間を与えてくる。昨年冬のキョウカイセンのキャラバンツアーで聴いた際とは歌い方がかなり変わったな、と感じた。具体的に言うと全体に力がこもった、コブシの効いたテイストになり以前とは違った気持ちで聴くことができる。どんなことを考えてあなたはこの曲を描いたのだろう。またこの1年で変化があったのだろう。
・最後の晩餐
基本的に順番をつけることが嫌いなのであるがこの曲は個人的にベストオブ今ツアーの曲だと思う。6公演回って全公演泣かされた。しかも全部違うタイミングで。要するにそういう曲。なんだろう、どこから話せばいいのか。ツイキャスで初めて聴いた時衝撃だったこともよく覚えている。今までにこんなにも具体的な情景、ストーリーが頭の中に浮かび上がってきて、さらに虚無に襲われるような曲はなかった。もちろんサビ頭の「嫌いになった訳じゃない それ以上が生まれないだけ」というフレーズも印象的であるが、冒頭の「煩わしいチャプター画面 繰り返されるBGM」の言い回しというか雰囲気がもう(泣)。「私から言わなかったなら あなたは無理に笑うでしょう」はもう無理です。キツキツの結束バンドで心臓縛り付けられてるみたい。この曲に関しては永遠に語れる気がする。しかしまあ、アルペジオが始まってから歌い出すまでに泣かせてくる曲に生涯また出会えるだろうか、いや、出会えない確率の方が遥かに高いであろう。この曲はそんな雰囲気を醸していると思う。恐ろしいと思った。怖いと思った。でもそんな曲を作る人、あなたが好き。
・ピアス
と、この流れを打破していくこの曲。一番印象的なのは大サビ前から大サビ前にかけての箇所。一番で一針、二番で二針、大サビでトドメ針をキメるかのようにして曲が流れていくのでわたしは18も刺されている。ぐさぐさ。致死量過剰。あとこの曲は冒頭と終わりのギターがかっこよさすぎる。なんだあのコードは。目覚ましにしたい。いや目覚ましが流れること想像して眠れないわありゃ。あそこでも多分刺されている。これで30刺されかな。
・jOKER
今回のツアーで唯一と言っていいくらい初見でイントロ入るまでになんの曲か分からなかった曲。初見愛知で爆上がりした記憶が鮮明。この曲はわりと半音があって癖に刺さるのでたまらない。さっきから刺されてばかりである。愛知以降ではもう「Shall we sing it」にOKを続けたくてしょうがなかったのでずっと口パクをしていたのが楽しい。いつかやりたい。
・あーした天気になぁれ
(ここまでとここからで記録した日が違うのでテンションに明らかな差があります。悪しからず。)
はい、受験期本当にお世話になりました。その時のことを鮮明によく思い出しますね。よかったのか悪かったのか。曲それぞれに思いを馳せさせる状況がありますよね、この曲は後半が苦しいんです。日常からの激動。そこからの未来。みたく時が流れていく、重い空気が立ち込める、でも霧はいつか晴れるからって聞こえる日もあるんだよ。
・嘘つき
前曲と交互公演で弾かれた曲。エピソードも特徴的でしたね、話に続きが。時の流れを感じる...この曲はね、なんというかとりわけ弾き語りならではの味を感じるなぁと思うわけなのであります。ただ初めての箱ライブでの印象が強すぎて、あの時(ご挨拶ワンマンツアー)の衝撃というのは(音源化されてなかったこともあり)本当にすごくて、記憶を辿ってフルの歌詞とメロディーをインプットしていた。その気持ち忘れたくない。
・セミ
はい来ました、この曲。東京では結構前から(比較的)演奏されてた曲ですが関西では生で初めて聴けたのが昨年の11月という。いやぁ、この曲こそなんと言い表せばいいのかわからないなぁ。それこそ言葉で表すほうがナンセンスで陳腐な気もする。この曲って負か、ニュートラルか、あるいは正で捉えるか、それによって解釈が結構分かれるというかびっくりするくらい違う風貌な気がするのです(まあどんな曲もそうなのですが特に)。曲の中でもその辺が変遷(?)するような感じにも思われたり。6公演中5公演涙腺崩壊案件(後半がえぐい)(えぐいオブえぐい)(伝われ)だったのですが最後1公演だけね、違う境地を開いた気がしました。リリース楽しみだ。もちろん、【タイムカプセル】も。
「僕はまだ死ねないんだ。」
・トーキョー
アレンジって楽しいな〜と改めて思わさせる今回のこの曲。大サビから拍手をどうするか惑う観客の皆さん(だめだjOKERがよぎる...)の様子が少し面白かったり()
原曲もどちらもよいね、うん。それぞれのよさオブそれぞれのよさ(最近この○○オブ○○ハマってるとは言えない)が溢れてる。
・タピオカミルクティーのうた
この曲結局この名前でいいのかな?今ツアーではこれで言ってるけど発表当初はタピオカのうただったからなぁどちらなのか()
この曲もコールアンドレスポンスの様が会場ごとで全然違ってて、それも、それを踏まえたカノエくんの反応も面白かったな。タピオカ飲みたい(タピオカは飲み物派)。
地味〜にタピが頭をよぎる曲。笑
・夏のまつりのわっしょい歌
わっしょおおおおい!!!すたんだぁぁぁぁあっっつぷ!!はい、黙りますね。言わずとしれたパリピみが深みの曲み(まだ黙りきれてない)ですね。陰キャなので基本的に叫ぶことがないのですがこういう曲とかバンドうぇーい!のときとかアンコール(今回もしやり始めはまじ緊張するなと思った私)のときくらいからしないので楽しくて新鮮。複数公演になるとここまで来たらもう終わってしまうとエモくもなる曲にもなる。同じ曲でも聴くたびに印象も感じることも変わるのは不思議だね。
・猫の逆襲
ラスト〜〜〜これツアーの箱からは離れるんだけどね、広島のラジオの時にちっちゃい子が結構いてその子たちがめっちゃ歌ってたんだよ〜〜かわいいなぁおい〜〜。広島いいところだった(結論そこかよ)。もうね、猫といえばね、ねこふんじゃった、猫飼いたい、猫の逆襲くらいのスリートップになってほしいものですな!!野太いにゃーごも、可愛らしいにゃーごも体験した、そんなツアーでした。
アンコールについては、まとめてるのだけれども〜載せるか悩むんだよなしまっておこうか否か、このツイートの反響次第で考えようと思いまする。ええ、まとめてはあるのでね、需要があれば載せようかと。
(反響がわりとあったのでまとめました。よければそちらのほうもよろしくお願いします。)
前回の弾き語りからまあ遠征(?)とやらをはじめまして、それ以前のご挨拶ワンマンやらとうめいはーん!やらカノエクエストIIなどの箱ライブに関しては地元大阪のみの参戦で、前回の弾き語りが3本、バンドが2本。ひとつのツアーに6本なんて初めてだしそんなに行くことになるとも思ってなかった。その回数から知る景色も見える光景もあったし風土も感じた。
私の世界を広げたのはあなた。遠征は自分の専攻にも関するのでプラスしかないです。本当に。
沼というものは恐ろしいもので。まあ、それが生きがいみたいなものなので、私を人間たらしめているのは間違いなくあなた含めた音楽なので、ね、今度は手紙を書きます。いつもは伝えられないことを文字にして炭素か油に委ねて届けます。
ってまたこのレポの推敲と最後の部分を付け足しながらセトリ曲流してるんですけど、涙腺ダム決壊してますね。そろそろ終わらないとな分量なのでここらで失礼します。
ファイナル参戦できなかったこと、本当に辛くて、学生だから限界があるなんて所詮私の事情でしかないからしたくないんだ。こんな思いをしないようになんてのは幻想だと思うけれど、あなたが掬ってくれた灯火、枯れるまではなんとかついて行きます。
よしてぃー(@ytAdFvkfslsf)
あなたのおかげで出会えた人たち、まだ見ぬ人たちへ。
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