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残念ながら消費者ではなく労働者です

今って本当に便利な時代ですよね。今後も技術革新で急速に便利になっていくでしょう。
規制をどんどん緩和しどんどん自由な競争で「企業」はより良いサービスをどんどん低価格で提供する。「消費者」にとってどんどん嬉しい社会になる。

こんなことはトラウデン直美でも言います。トラウデン都仁(弟)でも言うでしょう。

上記の文章で最も着目すべき単語は「企業」です。なんとなくサラッと受け流しがちな「企業」という単語です。
今日はこの「企業」を切り口とし「消費者」と「労働者」について深掘りをいたしましょう。

さぁ、みなさん、「企業」は何か実体のない無機質な物体のような感じがしませんでしょうか。

僕はそんな感覚でした。
しかし全く違います。
「企業」は「労働者」の集合体です。「企業」を構成しているのは「労働者」です。
この「労働者」は休日になると「消費者」になります。つまり「企業」は僕たち消費者自身です。僕たちは週5日つまり人生の半分以上を「労働者」として頑張っていますよね。「消費者」だと思っている僕たちが実際「消費者」として過ごすのは週2日なのです。人生のほとんどを「労働者」として過ごしているのです。(ウチの会社は週3で休日あります!とかどうでもいい報告はしないでくださいね。一般的な話をしています。)

「消費者」にとって嬉しい社会は反対側にいる「労働者」にとっては辛い社会の可能性があります。僕たちが無意識に消費主義に傾倒すればするほど基本的に「労働者」にとっては優しくない社会になるでしょう。例えば24時間365日営業です。確かに便利でいいですけど、もっと労働者を休ませてあげてくださいよ。もはや労働なんて10時〜17時で皆んな終わりにしましょうよ。あとは値下げとかね。売上を出す必要がある店長は胃がキリキリするでしょうね。当然値下げ競争は「企業」の人件費抑制効果をもたらします。人件費と言ってますがつまり僕たちの給料です。昨今はインフレで賃上げの流れが大きくなってきましたが物価高も伴い家計を直撃します。ちょっと待ってください、この話は経済学の泥沼にハマるので止めましょう。

基本的に「消費者」が嬉しいサービスを受ける時、その裏にはキツい思いをしてる「労働者」がいるということです。
そしてその嬉しい思いをした「消費者」は月曜日が来ると「労働者」になります。反対に、「労働者」は休日に「消費者」になります。なんか儚いです。

「消費者」は「労働者」で「労働者」は「消費者」であるということです。
重要なことはほとんどの人が人生の大半を「労働者」として過ごすということです。
だからこそ、「消費者」として嬉しい社会を目指すのではなく、「労働者」として嬉しい社会を目指すべきなのです。

例えば、テレビや新聞などのメディアは「消費者目線!」ばっかり話題に取り上げないでほしいですね。8:2ぐらいの割合で「労働者目線!」での話題を取り上げてほしいと思います。

残念ながら僕たちは人生の大半を労働者として過ごします。何回でも言います。

さぁ、どう生きましょうね?

昔の人たちはこの嘆きを日記・小説・物語・随筆・絵画・彫刻・音楽・詩歌・演劇・芸能といったものに昇華せざるを得なかったのかもしれないですね。

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