野球、イコール
野球よりサッカーの時代。
そう言われ始めたのはいつからだろう。
明らかに野球人口が減って、それ以外のメジャーなスポーツに子供が関心を持ち始めている。
サッカーはもはや国民的スポーツになりつつある。
だって、ワールドカップになるとあんなに若者たちが騒がしくなるのだから。例え、町が汚れることになっても、その熱狂は収まらない。
サッカーが悪いということではない。むしろ、サッカーはそれだけ人々を熱くさせる。常識を忘れさせるまでに熱く。
だけど僕は、やっぱり野球が一番だと思う。
だって、最後の最後まで勝者と敗者が分からない、ドラマチックなスポーツなのだから。
サッカーなどの制限時間があるスポーツは、どうしても逆転には限界のラインが存在する。
でも、野球は違うのだ。
諦めさえしなければ、10点だろうが20点だろうが、取り返せる可能性はゼロにならない。スリーアウトになるまで、試合は終らない。終われないのだ。
高校野球がなぜあんなに盛り上がるのか。なぜ夏の風物詩になるのか。
それはやはり、ドラマチックでロマンチックな瞬間を、私たちに見せてくれるからだ。
だれが予想しただろうか。こんな逆転劇。
そんな逆転のスポーツが、野球だ。
人生はいつでも変えられる。ネガティブになるな、ポジティブになれ。
そんなことを教えてくれる。
だから野球に魅せられ、多くの子供たちが夢を見て、遊ぶ暇もないほど厳しい環境に飛び込んでいくのだ。
サッカーみたいな爽やかさはない。テニスみたいな清々しさはない。
でも、分かってほしい。
野球は人生について様々なことを教えてくれる。
礼儀、マナー、諦めない心、最後までやり遂げる力。
イコール、野球。
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