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あなたはどのように料理するか?

料理を始めてみようと思う。

理由は特にないのだが、強いて言えば、環境が変わったからだろうか。


ここ一年で私の環境、すなわち身の回りが激変した。

友人が手の届かない遠くへ行ってしまったり、
就活が終わり暇になったり、
猫を飼って癒されたり・・・

そんな小さな出来事と大きな出来事が、

私のライフスタイルを変えた。


今は10月が始まってから1週間がたった日。

夏の気配は静かに消え失せ、秋の涼しさが急いで顔を出した。
おかげで慌てて掛布団をタンスから引きずりだした。

でも、この時期は嫌いじゃない。

服装が必然的に変わるし、
心の持ちようも変わる。少しだけ、憂鬱に。

私は変化が好きなのかなと、時々思うのだ。


さて、この時期に作るものと言えばなんだろう?

温かさを感じられるシチューか
夏を思い出させる冷やし中華か
はたまた全く見当違いのベトナム料理か
(ベトナムで食べたフォーは美味しかった)


結局母に習った肉じゃがを作ることにした。
いつか誰かに振舞えるまでのレベルにしたい。


料理を作り始めて気が付いた。

料理を考えるのって、案外楽しいものだな


一見ただ面倒な作業で、
秋の雰囲気と掛け合わさってさらに憂鬱にさせそうだが、

自分を形作る食を自分で作るのは趣がある。

自分に酔っている感がなきにしもあらずだが、
自分の料理の腕が体で実感できるのだ。酔わずにいられない。


私は自分の能力を実感するのが好きなようだ。
決してMではない。

下手なら体を壊すし、

上手かったら自己制作物で幸福に満たされる。

それが料理。


出来上がった肉じゃがの香りは、
鼻から胃へと流れ込み、

そして脳が刺激される。

お腹がぐ~っと鳴った。
それはもう猫の鳴き声のような大きな音で。


この前買ってきたガラスの皿によそってみる。
意外と様になるな。

写真が趣味になり、一眼レフも買ったので写真を撮る。
料理の上手な撮り方が未だに分からない。

「インスタ映え専門家」という人がいるなら教えてほしい。

料理を作ると好奇心が膨張するな
カメラなんて今まで興味がなかったのに、作れば撮りたくなる



料理に限らず、何かを作るってこういうことかもしれない。

自分が試行錯誤し、失敗し、それでもやり遂げる。
この経験も大切だが、

なによりその過程が好きになる。

何かを作るのは、お金と時間、どちらか一方か両方が必要だ。

その覚悟と責任が自分を動かし、
最後までやり遂げることに繋がる。


料理はいろんなことを教えてくれる。

やり遂げる楽しさ
人生の糧となる失敗からの挑戦
そして、何かを成し遂げたいなら、「覚悟」と「責任」をプラスさせればいいということ。


何気ない挑戦が、人生を変えることもあるんだな

たかが料理、されど料理。

コンビニに依存している人は、今一度料理にハマってほしい。
それこそ、カレーや、キムチ鍋や、肉じゃがにどっぷりと浸かるくらい。


人生は、自分を料理するものなのかもしれない。

だから私は、今日も野菜を刻む。肉を焼く。鍋を煮込む。

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