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Liberator - リベレイター - 設定資料・考察集(架空アニソン祭2023 参加作品)

まえがき

[Liberator]: 解放者。束縛や監禁から人々を解放する人。

このたびは6/10(土)〜6/12(月)にかけ、
ニコニコ動画ユーザー企画 #架空アニソン祭2023 において楽曲投稿を行った方々およびそれに関与した方々。改めてお疲れ様でした。

作品を視聴していると、投稿動画とは別でディザーサイトを立ち上げていたり、ブログで作品の世界観を公開しているような方も一部見受けられ、皆様なかなか見事に手の凝っていること…。と驚きの連続でして。

そんな方々に刺激され、また今回の作品をきちんと記録として残しておくという意味合いも兼ねて拙い文章の身ではありますが、ここに綴ることとした次第です。

楽曲MVと合わせてぜひこの世界観を楽しんでいただけたら幸いです。


制作の経緯

作曲家、ヨシカイツバサは悩んでいた。
いざ楽曲を作り上げたは良いものの、その公開方法をどうするか。

そのとき、つい偶然ツイッターで目にしたのが、今回の 架空アニソン祭2023 の企画だった。

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あなただけのアニソンを作ろう!
完全妄想作品のアニソンもよし。
実在作品のIFの形のアニソンもよし。
架空のアニソンを作ってみませんか?

___架空アニソン祭2023 Twipla 概要欄より

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その瞬間、この楽曲の用途はもう決まったと思った。
私自身、アニソンが好きなのはもちろん、作る楽曲もそのテイストに沿ったものが多く、ハッキリ言ってこれ以上の企画はない!
と確信を得た瞬間だった。

さて、そうなると楽曲を除いてそこから手配が必要になる要素は、

① ボーカル
② シナリオ(アニメ世界観)
③ 絵
④ 動画

である。1つずつ順を追って解説しよう。

① ボーカル

今回、ボーカルを務めていただいたVtuberの ルル=ルチカ さんだが、
私自身が実は以前に彼女へ楽曲提供であったり、歌ってみたミックスの担当をしていた経歴がある。

これだけでも、縁があるということで十分な理由にはなり得るのだが、
それ以上にピン!と来た理由がある。それがこちら。↓

なんと ルチカさん自身、普段からこのような企画をやっていらしたのだ!!

「架空アニソン祭2023」と「存在しない作品考察企画」…

そりゃあ、繋がる部分が火を見るよりも明らかなわけで。

『こんなん、ルチカさんに歌唱頼む以外、他に選択肢ないだろおおおおおおおおおおおおおお!!』

…と一目散に、今企画の概要および熱意を伝えた上でルチカさんにDMを送った次第で。

(改めて今回、快くお引き受けいただいた ルル=ルチカ さん、この度はありがとうございます…。)

② シナリオ(世界観)

さてさて、楽曲自体を構成する要素は固まった。
では今回、架空とはいえアニメ作品として89秒の楽曲動画映像を作るためそれなりの設定はいる。それをどう生み出したのか。

ワタシには1つ大きなアドバンテージがあった。
というのもワタシの場合、すでに「楽曲」が手元にあるのだ。
その楽曲のイメージ・雰囲気を軸に据えて、シナリオを作り出していけば良い。
折しも、今回のサウンドは

「デジタル系の雰囲気で比重を置きながらも、歌唱を含め心は強く持つイメージ。」

というものがあり最終的には
「人間情緒を強く見せたロボットアクションアニメ」
という構想で固まった。

そこから先の細かい設定および人物構想は、これまで見てきたアニメとかを参考にしつつ、使えそうな設定などをその都度ツギハギして形を整えていったというところ。

その中で強いて言えば「対比」という観点は意識したかもしれない。

ミリア=人懐っこい ←→ クリス=一匹狼
クレスタ=希望、歓喜 ←→ ルナティック=絶望、恐怖  とか。

③ 絵

さて、今回もっとも賛否含め挑戦となったところだろう。

まず、私ヨシカイツバサには絵を描くスキルは無い。
となると、基本的に絵は誰かに頼むというのが本来の路線ではあるが、今回はその方法に頼りづらい一面が生じていたのである。

一番なのは「絵師さんに頼む作業量を読めない」というものだった。
というのも今回、自分が作りたいと思った動画イメージというのは、

「(実際の出来はどうあれ)自分が過去見てきたようなアニソンOP映像」

これは本来、多くのアニメーターさんが携わり、数多くの絵を描くことでようやく素材ができるものなのだが、もちろん私自身そこまで動員できるような資金もなければ人脈もない。

仮に1人2人ほど絵師さんを用意出来たとしても、自身のエゴのせいでちょっとやそっとでは済まないレベルの迷惑をかけることが目に見えていた。

ではどうするか。
折しも、私が見ているツイッターの世界では「AIイラスト」が話題になっていた。
テキストで指示を出すことでその内容を汲み取ったイラストを瞬時に出力するというもの。

この記事を書いている現在でも、その存在について賛否(むしろ否定がよく矢面に立っている)が意見としてよく出ているが、
ここではAIイラストそのものの可否については問わないこととする。

これを用いて今回はキャラクターを作り上げることにした。
やり方は無論、あっちこっちにたたずむネットの情報を拾い集めて。

(人間とロボットでなっかなかにテキスト指示内容が違うので悪戦苦闘しました…。)

④ 動画

幸い、動画制作についてはこれまで自分で制作をやったこともあり、
普段から利用しているDavinci Resolveの与えられた機能範囲でやり遂げた。
制作期間としても、1週間なかったぐらい。

1つ印象に残っている作業があったとすれば、
「Liberator - リベレイター -」のロゴ作りだろうか。

絵と同様、ロゴ制作のスキルも私には皆無なので、凝ったものは作れない。
なのでこうした。

フォント選び、文字の間隔調整、文字記号による装飾、色調反転。

これがすべてである。
もしこれで様になっていると思われたらこれ以上にない誉れかもしれない。

作品概要

アニメタイトル:

『Liberator - リベレイター 』

ジャンル

近未来ロボットサバイバルアクション

あらすじ

[Liberator]: 解放者。束縛や監禁から人々を解放する人。

21XX年、人々の生活は先進化したテクノロジーのもとで圧倒的な繁栄を遂げる。
しかし、そんな文明の影で、戦争は続いていた。

どんなに時代が進んでも、どんなに技術が発展してもそこには変わらない事実がある。
ミリア・リネッタは無数の鉄塊に家を、友を、家族を焼かれ打ちひしがれていた。

やがてミリア自身も斃れることを覚悟したその瞬間、
冷たい鉄に覆われた上空を裂き、一筋の光のように舞う、そんなただ1つの機体があった。

『うつむくだけじゃ、何もつかめないよ?』


これは、〜 正しさ理不尽 〜 へ反逆する物語。


登場人物・機体

ミリア・リネッタ

今作の主役。
通常の家庭で特に不自由なく学校へ行き家族と共に生活をする日々を送っていたが、突如として現れた戦争という現実によって全てを失う。

元々は人懐っこく明るい性格。
この物語は戦争という困難から彼女が立ち直り、他を巻き込んで成長していくことを主軸にして描かれる。

クリス・ヴァーミリオン

名前はあくまで通称であり本名は不詳。
ミリアを囲んだ無数の敵機をただ一機の元壊滅させる。

後にミリアを助けサポートをする組織に所属しており、その中で圧倒的な力を持ちながらも本質は一匹狼。

自らの意思に基づく行動と、それを成すための力にしか価値はないと考えている。

クレスタ(Cresta)

ミリアがいずれ乗ることになる機体。
かつてこの機体を操り縦横無尽に駆け巡らせた前任者がいたものの、
数年前に前任者が亡くなった後に基地の倉庫で長く眠っていた。
ミリアの搭乗を機に数度の改良を経て生まれ変わることとなる。

当時、最前線で敵を殲滅したのは数知れず、いつしかその機体を前線で見ると「勝利が訪れる」と一種の象徴にされたらしい。

(ちなみに改良前の当時の機体はこちら↓)


ルナティック(Lunatic)

クリスの機体。
その戦う姿は見る者に「畏怖」を与え、あまりに苛烈な力から敵味方問わず恐れの対象となっていた。

そこに寸分の狂い・情緒もなく、ただ敵を一刀の元に沈める。

まるで、目に映った敵機をただ一人ですべて食らい尽くすことが自分の道だと狂信しているかのように。

制作後の作品考察(今後の展開候補)

架空アニソン祭2023 が終了した翌日(2023/06/13)に、
今回歌唱を担当していただいたVtuberの ルル=ルチカ さんYouTubeチャンネルにて当作品の考察企画を行なっていただきました。

以下、こちらの動画で出たコメントの中で現段階作品に対するイメージと、今後の展開を予想する内容を一部抜粋させていただいた内容。

作品イメージ

・圧政者と反乱軍の闘争。

・人工知能に統制された世界、人間は奴隷。

・遺体の回収がしきれてなくて中身のない墓がある。

・世界を支配してる上級階級の者達とかいそう。

・大衆にとっての正義は時には個人に対する理不尽。

・世界観的に全てテクノロジーで管理されているけどそこからあぶれたもの所属できなかった人達が主人公の組織母体?

・仲良くなった子ども達の親が、実は前の戦闘で倒した機体に乗ってる人で主人公曇るやつ。

・(OPに対して)しっとりアレンジインストverとかBGMで流れそう。

・アニキ的存在のキャラクターが戦場で散る時、仲間たちとの集合写真を握りしめていて欲しい。

・クリスのCVは日笠陽子さんor緒方恵美さんっぽい。

・クリスの身体は全身傷だらけ。

・敵に、テクノロジーのおかげでオンラインでロボット操作する、戦争をゲーム感覚で楽しんでるクソガキとかいてほしい…
そして知らない間に知り合ってほしい…

・ED後にSDキャラ
(スーパーデフォルメキャラ ← いわゆる「ちびキャラ」)
がドタバタしてほしい。

・ブルーレイの特典ドラマCDは、どったんばったんトンチキドラマなサービス内容で。
クリスの日常を面白おかしく描いたものとか。

・アニメ全体としては2クールアニメ、もしくは分割で2クール。

今後の展開予想

・前任者=クリスの元相棒? あるいは父とか兄とか。

・戦争孤児達に元気貰っていたのに目の前で焼かれて闇落ちする。

・敵の指揮官にミリアもしくはクリスの強さに異常なまでに惹かれ暴走する敵キャラ。

・物語の途中で第三勢力が現れて、混迷を極める。

・持ち主が失われて動かなかった機体が、輸送中に敵の攻撃受けて街に落下する事件のお話。

・(倒されたパイロットの家族が)何も知らない主人公へ復讐しにきそう。
そしてその痛みを、理不尽を背負いより強く立ち向かう展開に……!

・クレスタ改造計画その1、とかで世界観をより深く知る機会を。

・機体とパイロットは神経接続で操作するタイプ。
ルナティックは絶対的な力の代償に五感をすり減らす。
それをミリアが知って、クリスをもう乗せないように促すも、そこでクリスと衝突する。

・ルナティックに乗る代償のせいでクリスはすでに「色」が見えていない。

おわりに

…いざ記録としてこうやって文章に残していると、制作中の出来事とかをふっと思い出して感傷に浸る瞬間が案外あるものですね。
自分のできる範囲でこの企画で頑張ってみて、気がついたらこれぐらいの記録を残せるようなものになったこと、今後への誇りと自信に出来ればと思っています。

ちなみにAIイラストについてですが、現状に関しては私の考えだと、
「絵に関与する人・物への[敬意]は大前提の上で、使用者が[こだわり]をどこまで持つか。」
次第でAI生成もしくは絵師受注を選ぶべきだと考えています。
なお安直な考えやスキル状態でAIイラストを選ぶと、共通のタッチ感でなく動画として違和感を覚えるようなこともあるので、現状はAI使ったから楽になるとは思わない方が良いかも。

最後に、今動画の投稿に向けて多大なる協力をいただいた
ルル=ルチカ さん、
ルチカさんを支えるコウモリさん、
架空アニソン祭主催 白乃 秋 さん、
今企画を通じて知り合ったボカロPおよびクリエイターさん、
普段よりヨシカイツバサと仲良くしてくださっている方々。

深く深く御礼申し上げます。
『希望[ひかり]はいつだって見える』と、これからも信じて。

ヨシカイツバサ

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