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私がハンドメイドルアー作る意味ってなんなのよって話③


 どんなルアー、ルアーに限らずものを売るときにはそのルアーの素晴らしさを言葉や画像、映像でアピールしなきゃならない。でも、現実はなんだろうか、もう一度整理してみる。

 釣り人は基本的は見えない魚、いないかもしれない魚を釣ろうとする。自然の場合、最悪はそこに居ないかもしれないんだよね。そもそも魚のいないところで釣れるルアーは無いわけです。

 ルアーを使った釣りで魚が釣れるための要素は、魚側、自然、人間側と、ものすごく沢山あって、それらを全てひっくり返すほどの力を持ったルアーは無いんだ。本当にそのルアーを投げたら絶対釣れちゃうようなルアーはないんだよね。

 それらをわかったうえで、ハンドメイドルアーを作るのはなぜなのか?ハンドメイドルアーで釣るのはどういう事なのか?ハンドメイドルアーを買うのか?ハンドメイドルアーは売れるのか?少し客観的に考えたい。

 どれだけ無駄を楽しめるのか、それとも楽しめないののか?求めるものは実用性なのか、はたまた趣味性なのか?そもそも実用って考えた時に、果たして魚釣りをするのか?

 釣りは果てしなく楽しくて、めちゃくちゃ無駄です。めちゃくちゃ無駄だけど、果てしなく楽しいんだと思います。人間は無駄にこそ夢を見るし、不要不急のために生きている。



 ただ、ルアーを売るにはやっぱり魔法が1番だと思う。まず魔法がなければ、きっとルアーを買わない。ルアーを投げられないし、結果として釣れない。

 ルアーを売るには様々な魔法が必要だと思う。非日常な世界観とか、この人が作ったのならばとか、目を奪われる綺麗さだとか、信じられる何かが必要だと思う。

 世の中には魔法に掛かりやすい人や、そうでない人がいる。もしも売る事を考えるのならば、見た目を煌びやかに作って、様々な心理的なトリックやハッタリを使って魔法を掛けたらいいと思う。魔法は嘘と言えば嘘かもしれないし、トリックかもしれない。でも、夢をみさせるって事が大切だと思う。ミッキーマウスだって嘘つきだ。LEDやプロジェクションマッピングを魔法って言ってるでしょう?でもそれにみんな乗っかるじゃないですか。高額な入園料と交通費を払って、ネズミの着ぐるみ観に行ってる。なんでかって、世界観を徹底的に演出してるからでしょ、徹底的に幸せにしようとしてくれてるからでしょって話し。

 ベタな言い方だと人を釣らなきゃダメだと思う。

 ハンドメイドルアーをSNSに出すだけでも、ある程度わがままでなければならないと思う。そして、過度な批判は無視できる自分がない人はマズいと思うんだよね。だから演じ切ってほしい。買うまで、釣れるまで、釣れてからもずっと魔法をかけ続けて欲しいと思うよ。

 …売るって考えている人は、技術に自信を持って欲しい。きっとそれだけで釣れるし、それをおろそかにすると魔法が解けてしまう。

 いろいろ考えてみたけど、自分はハンドメイドルアーを作って楽しんでいる。私のルアーを買いたい人はいないと思うけど、SNSで発信している。私がインチキハンドメイドルアーを作る意味ってなんなのよって言われたら…

zaccomethodは、“このくらいなら自分にも出来そうじゃね?”という魔法をかけ続けることだと思ってる。
少しずつ信頼性や安定性のあるルアーを作り続ける、あとは魚にすべてを投げる。

作れそう!
釣れそう!?
楽しそう!!!
それだけできっと投げられる。
それに、楽しめると思うんだよね。
ルアーを売ってみようと思う。お助けルアー、Quarter note♩は魔法を掛けられる可能性があると思っています。

楽しもう!

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