リレーコラム② 瀧澤直
第2回はグリーンロケッツキャプテン瀧澤の登場です。
大晦日ということで一番心配のいらない男を指名しました。
それではタッキーのコラムご覧ください。
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『ゆく年 2020』
第二回のリレーコラムを担当させていただきます。11年目瀧澤です。
全部員の期待を一身に背負って第1回のコラムを担当し
見事その期待に応えた言葉の魔術師【吉川選手】の後、
という非常に難しいバトンを頂戴いたしました。
予想以上に素晴らしく、とてもやりにくいので、あとでしっかり説教しておきます。
また、「第2回は大晦日で一年を締めくくる重要な回になるのでしっかりやってほしい」、
という無言ではなく有言のプレッシャーを【峯村副務】から頂戴しましたので、
とても緊張しています。あとで説教されないように頑張ります。
皆様には温かい目で読んでいただけたら幸いです。
さて、突然ですが5秒でお答えください。
大晦日にやることといえばなんですか?
5…
4…
3…
2…
1…
はい、そうですね。「一年の振り返り」ですよね。
それ以外の答え本日は一切受け付けません。
ということで、とても振り返りにくい2020年ではありますが、
グリーンロケッツのこと、そして僭越ながら個人的なことの両方を
この場を借りて振り返らせていただきたいと思います。
■1月〜3月
振り返りたくないですが、振り返らなければならないことから2020年は始まりました。
トップリーグが開幕し、第1節から波に乗れず6連敗。
長くトップリーグを過ごしてきましたが、この時は精神的にかなりきつかったです。
勝利することがどれほど難しく貴重なことであるかということを再認識させられました。
そしてなにより、ファンの皆さんの熱い声援に応えたい。
次の試合こそは、後半戦こそは!!
と思っていたところでのリーグ戦の中止。
気持ちのやり場がなかったのを覚えています。
この時期はまだ、ここまで長引く問題になるとは
多くの人が予想していなかったのではないでしょうか。
個人的には移動の制限がないときに趣味の旅行ができた最後の時期でした。
下の写真は札幌雪まつりへ弾丸旅行した時に、
偶然遭遇した東芝ブレイブルーパスのリーチマイケル選手と僕です。
初めて2ショットで写真を撮ってもらいました。
リーチ選手も寒かったのかな?顔が真っ白になっていました。
■4月〜6月
緊急事態宣言が発令されたのがこの頃ですね。
いよいよ本格的に新しい生活様式をしなければという状況になりました。
マスクが必須となり、STAY HOMEの名の下に
家から出られない時間が特に多かった時期ですね。
グリーンロケッツも全体の活動が中止になり、
各自家の中でトレーニングをしたり、ZOOMでミーティングをしたり。
外に出られる時は近所を走ったり、公園で筋トレをしたりしていました。
ですが、いろいろな制限の中でトレーニングすることは思いの外ストレスがあり、
毎日のように会っていたチームメイトに会えない寂しさを感じた時期でもあります。
そんな中僕も多くの人と同じく、おうち時間を充実させようと、
大好きなコーヒー関連のものを購入したので写真で紹介させてください。
これらのおかげで退屈な時間も有意義に過ごせました。
■7月〜9月
チームトレーニングも少しずつできるようになりましたが、
だからこそ、ラグビーができることは当たり前ではないことを改めて痛感しました。
開幕までまだ時間があるとはいえ、
「以前のようなラグビーの練習が全員でできるようになるのか?」
「そもそも本当にトップリーグが開催されるのか?」
そういう不安が常にある時期でした。
その不安は今でも無くなりませんが、自分にコントロールできないことは考えないで、
自分にコントロールできる部分だけを考えるようにしていました。
メンタル面の成長の必要性を感じさせられる時期でしたね。
この頃私生活では、外出時にマスクをすることに抵抗がなくなり、
電車でなく車での移動にも慣れ始めた頃で、車で実家への帰省を決めました。
もちろん感染症対策はしっかり行いましたよ。
帰省の際に、母校である千種高校から後輩を激励に来て欲しいという
ありがたい要請をいただきましたので、立ち寄って来ました。
ちなみに感染症対策はバッチリです。
その際、十数年ぶりにこいつと会ってきました。いや、会わなくてはならなかったと言えるでしょう。
どうです?瀧澤直マスクです。十数年間千種高校にずっと置いてあります。
感染症対策に持って帰ろうかと思いましたが、ウィルスの侵入を防げないので
そっと職員室に置いてきました。
防犯対策には役立ってくれるでしょう。
■10月〜12月
世間の状況が大きく好転したわけではありませんが、
幸せなことにラグビーの練習も以前とほぼ変わりなくできるようになり、
いよいよ開幕を意識する時期となりました。
試合ができること、ましてや観客を入れてできるようになるとは、
数ヶ月前には考えられませんでした。関係方々に感謝したいです。
本当に幸せでした。
この頃は加山雄三さん以上に「幸せだなぁ」と言っていた気がします。
試合が始まって練習強度も高まると、体を癒すために時間を使うことが多くなり、
すごく時間が進むのが早く感じた時期でした。
あと3か月で今年も終わりかーって言っていたのに、
あっという間に今日の大晦日が来た気がします。
以上、ざっと振り返ってみました。
1人の選手がどんな感情で一年過ごしたのか感じ取ってもらえたらと思います。
2020年。
最高の一年だったとはグリーンロケッツとしても個人としても言えたものではありません。
でも、反省はして後悔はしないでおこうと思います。後悔先に立たず。
来年の大晦日の振り返りでは最高の一年だったと言えるよう、
チーム一丸、頑張っていきます。来年も応援よろしくお願いします。
では、そろそろ蕎麦を食べなければならないので、失礼します。
2021年もすぐには状況が良くなるとは思えませんが、みなさんが健康的で幸せな年を迎えられますように。
2020大晦日。こたつの中から。 瀧澤 直
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