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新gTLD申請が具体化してきました

新gTLDと聞いても何の事か分からないと思いますが、ドメインです。僕が記事を書く以上、ドメインが絡んでます。

そもそもドメインは、.COM等のジェネリック・トップレベルドメイン(gTLD)と、.JP等2文字で構成される国・地域別トップレベルドメイン(ccTLD)の2種類があります。gTLDは、特定の産業等を表す単語を短縮した文字列(String)が使われますが、他方ccTLDはISO3166で定められた国・値域を表す2文字コード(.JP等)を基本的には採用しています。ちなみにISO3166の3文字コードはオリンピックのゼッケンに記載されるものです(日本なら「JPN」)

話は戻って「新gTLD」です。文字通り新しいgTLDですが、実はそれほど新しくはありません。

ドメインは、1985年の登場以来、段階を踏んで徐々に新しいものが導入されました。

2000年以前: com, net, org, edu, gov, mil, intinfo
2000年募集TLD: biz, name, pro, museum, aero, coop
2003年募集gTLD: jobs, travel, mobi, cat, asia, tel, xxx, post

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その後、ドメインの資源管理を行うICANN(アイキャン)は、大々的なgTLDの募集を行い、2012年に1930のTLDが申請されました。おそらく皆さんも聞いた事のある、.appや.work等に加え、企業が独占的・排他的に使用するドメインの申請を行いました。「.microsoft」や「.toyota」等が実際に存在します。この2012年のgTLD募集で導入されたものが、一般的に新gTLDと呼ばれています。シャープ株式会社がウェブサイト経由でマスクを販売した際、アクセスが殺到した事は記憶に新しいですが、当該サイトのドメインも新gTLD「.sharp」です。

シャープ株式会社 マスク販売サイト
https://cocorolife.jp.sharp/mask/

現在、さらなる新gTLD申請募集に向けた動きがあり、去る2021年1月18日に、前回の申請を分析した報告書「Final Report on the new gTLD Subsequent Procedures Policy Development Process」がICANNの内部組織であるGNSO評議会に提出されました。

今後、GNSO評議会による承認、ICANN理事会による採択を経て、2回目となる新gTLDの募集が開始されると予想されています。

最終報告は約400ページあり、概要を確認するだけでも一日掛かってしまいましたが、個人的には多くの情報を把握する事ができたと考えております。

今後も、新gTLDの次回申請に向けた情報発信をして行きたいと考えておりますが、より詳細な情報をご希望される場合にはご連絡下さい。

※写真は、前回の新gTLDがICANN理事会で採択されたICANN41シンガポールミーティングです。

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