APAC DNS FORUM 2022にパネリストとして参加しました
私が法人ドメインのマネジメント等に関わるようになって、今年で21年...
長年携わっていると良い事もあるもので、先日行われたAPAC DNS Forum 2022にパネリストとしてご指名頂きました。
パネリストとして参加したセッションは「Globalizing Efforts to Mitigate DNS Abuse」であり、フィッシングやランサムウェア等、ドメインの技術的な要素から発生する侵害をどうやって軽減するべきかという課題に対して、私を含む4名のパネリストがそれぞれ述べました。
私の意見としては、日本にはドメインネームシステム(DNS)を重要視する企業が少ないが、インターネット環境においてDNSは重要な技術とシステムの一部であり、結局のところインターネットドメインの存在への注目と理解が必要であると述べました。
他3名のパネリストの意見において私が注目したのは、Dot ASIAのCEOであるEdmon Chung氏の意見です。「私が注目した」と言うより「彼の意見は私の意見と似ていた」と言った方が正確ですが、Edmon氏曰く、欧米諸国と比較してアジアにおけるDNSの重要性に対する理解は低いとの事です。
インターネットの技術において、全てにDNSが関わる訳ではありませんが、通信技術の一部としてDNSが関わっているアプリケーションや、事象だけに注目すると見え難いがDNSが作用しているものは多々ありますが、DNSの理解を深める事がリスクヘッジに繋がるとも考えます。
ドメインネームは「ウェブサイトやメールの稼働に必要なもの」という様に理解されますが、それは技術的な側面であり、ドメイン自体が法人のブランド名を含む重要な資産・知的財産であり、かつオンライン上でマネタイズをするツールでもあります。
長年法人ドメインマネジメントに関わってきましたが、法人ドメインとは何なのか、いまいち正しく伝えられていないのは、私の伝え方の問題でしょう。皮肉な事に、インターネットの発達によりより多くの情報が簡単に手に入るようになりましたが、他方、情報の出所や正確性に関しては信頼性が弱くなったと言わざるを得ません。
今後、インターネット技術の根幹と言えるDNSについてより正確な情報を伝える必要があると、肌で感じたAPAC DNS Forum 2022でした。
法人ドメインネームに関するお問い合わせは、Com Laude株式会社まで!
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