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日本は「JPN」 - 誰が決めたのか

東京オリンピックが始まりましたね。コロナウィルスの影響で1年延期となり、実際始まったら無観客と言う状況ですが、個人的にはテレビで楽しませてもらっています。東京開催なのにテレビでしか観戦出来ませんが、それでもオリンピックのために何年の努力をしたアスリートには、少しでも敬意を表したいですね。

個人的には、毎回柔道レスリングを楽しみにしており、今回も早速柔道をテレビ観戦しています。柔道の国際試合では白と青の柔道着が使われますが、白はランキング上位の選手が着用する決まりです。道着の色に関わらず全選手付けているのが「ゼッケン」です。

JPNオリンピック

ゼッケンの大部分を占めるのが国名や地域名であり、日本であれば「JPN」と3文字で記載されていますね。省略したアルファベットで国名や地域名を表す場合、国際標準化機構(ISO)が定めた「ISO3166-1」に準じて行われています。オリンピックで使われる3文字表記はISO3166-1 Alpha3に準じており、上述の通り日本であればJPN、他には米国のUSA、英国のGBR、スペインのESP等があります。
一方、国・地域別のドメイン「ccTLD」は2文字で国や地域を表していますが、これはISO3166-1 Alpha2に準じたもので、日本であればJP、米国はUS、英国はGB、スペインはESとなっています。そうなんです、各国や地域が何となく勝手に決めている訳でなく、きちんとした国際基準に則って割り当てられています。
ただし、ドメインの場合、必ずしもISO3166-1 Alpha2に従っているものではなく、別の2文字表記の方がより一般に浸透している場合には例外も認められています。上記の例だと英国が該当します。英国はGreat Britainのため、GBRやGBとなりますが、ドメインは.UKを採用しています。UKはUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandという正式国名の最初の部分である「United Kingdom」を2文字で表したものであり、英語圏では英国をUK(ユーケー)と呼ぶ事もあります。ですので、耳慣れないGBではなくUKを選択したと思われます。
また、国や地域は増減の可能性があるため、過去に新規設定と廃止を行った事例もあります。

変更されたドメイン

南スーダンの.SSは、2005年に分配の可能性が上がり、2011年には実際に国に割り当てられたドメインです。今後も国名の変化や国家分裂等が起きた時には、オリンピックのゼッケンとccTLD(国・地域別)ドメインがISO3166-1に従い、新しく作られる事になります。

ほとんどドメインの話になってしまいましたが、オリンピックのゼッケンをみたら「あれはISO3166-1 Alpha3だな」と思って下さい。

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