Googleが第三者によるドメインネームの再登録に言及しました
先日、米国Google社は、自社のブログで不更新されたドメインネームの悪用に関して言及しました。以下は記事の一部です。
『Occasionally, expired domains are purchased and repurposed with the primary intention of boosting search ranking of low-quality or unoriginal content. This can mislead users into thinking the new content is part of the older site, which may not be the case. Expired domains that are purchased and repurposed with the intention of boosting the search ranking of low-quality content are now considered spam.
(時折、期限切れのドメインネームが購入され、低品質またはオリジナルでないコンテンツの検索ランキングを向上させることが主な目的として再利用されます。これはユーザーを誤解させ、新しいコンテンツが以前のサイトの一部であると思わせることがありますが、実際にはそうではない場合もあります。低品質のコンテンツの検索ランキングを向上させるために購入され、再利用される期限切れドメインネームは、今やスパムと見なされています)』
これは、現在日本でも多く発生している、再登録ドメインネームの再使用問題ですね。ドメインネームは、更新をし続ける限り登録者が変更されることはありませんが、一度不更新をすると、一定期間を経て「再度登録が可能」となります。例えば「.COM」ドメインですが、更新期限を過ぎた時点から75日間の(それまでの登録者のみ再登録の権利がある)猶予期間を経て、76日~80日目となる5日間の間に、再度登録できるドメインネームとして市場に出てきます。
日本でも、不更新処理されたドメインネームが再登録できるアフターマーケットは存在し、一部はドメイン業者が運営するオークションサイトで販売されています。
それまでの登録者とは異なる第三者により再登録されたドメインネームの中には、公序良俗に反するウェブサイトになると言った例もあります。以下が例となりますが、このブログでも何度か触れています。
第三者による再登録とおかしなウェブサイトになる事を防ぐために、一度登録をしたら半永久的に更新をすべきという声が上がるのは理解できますが、ドメインネームを使わなくなってから数年待ってから不更新とする等、理論的な根拠が分からない情報も流布している状態です。そもそも、セキュリティ面でリスクがあるのなら、ドメインネームの管理業者を厳選すべきであると、私は思います。。。
ドメインネームは、企業の重要な資産・知的財産であり、会社とお客様を繋ぐ最初の接点となるものです。問題が起きて初めて分かる「財務的損失」と「ブランド価値の棄損」ですが、ドメインネームの管理業者を選ぶところから始まっている事、改めて考えてみては如何でしょうか?
村上