【健康になるために】地球に優しい生活より自分に優しい生活を②
地球に優しい生活により、私はより疲れが増した。
使いこなせない野菜を使った料理は苦痛で、体に優しい掃除は面倒だった。
頭皮に優しいと思っていた石鹸シャンプーで髪はギシギシになり、どうしたらいいか分からなくなった。
・・・
行くところまで行くと、ようやく負けを認められた。
この生活は無理だ。私には出来ない。
シャンプーを変えたら髪の指通りがよくなった。素直に嬉しかった。
カビを取り用洗剤を使ったら、水回りがすぐにキレイになった。こんなに楽なんだと思った。
注文していた野菜の量を減らした。半分の量になったら、野菜と向き合いやすくなった。
私が知っている地球に優しい生活を謳歌している人は、その生活を心から楽しんでいる。
ナチュラルで幸せそうで、私はその仲間に入りたくて無理をした。
地球に優しいことが正しいことだと思っていた。正しいことをすれば心も体も健康になれると思った。
どうしてみんなそんな洗剤使うの?どうして気づかないの?と首を傾げていた。
自分の心と体は無視をして、正しいと思う方だけを見た。
目は向いていても、心も体もついていけなかった。
長い間それを認めず、私は出来ているというふりをした。
そういう表の顔と裏の顔の乖離が、私が長年苦しんできた原因だと思う。
一時期は電子レンジも使わなかった。
本当に不便だった。
電子レンジを復活させたら、大幅に家事が楽になった。
今は普通に洗剤を使って家事をしている。
匂いが苦手なので香りのキツい洗剤や柔軟剤は使わないけれど、ほぼ普通のものを使っている。
自然と仲良く過ごすには、ある程度エネルギーが必要なのかもしれない。
私には自然どころか自分のことをするエネルギーすらギリギリの状態だった。
私のような人は、まずは自分に優しくしなきゃいけないのかもしれない。
正しいか正しくないかより、自分にとって優しいか優しくないかなのかもしれない。
そうやって自分に優しくしていれば、徐々にエネルギーが貯まっていって、そのうち憧れていた地球に優しい生活ができるようになるかもしれない。
たぶんその時は、意識しなくてもそういう生活がはじまるのかもしれない。そういうものなのかもしれない。
今の私は、負担のない家事が心地よい。
汚れがつきにくい洗剤で水回りを洗うと、汚れづらくなる。楽。それが心地よい。
負担が減ると心に余裕が生まれる。たぶんそれがエネルギーを貯めることなのかもしれない。
私に合った生活が私にとって正しい。
きっとそれが子どもにとっても夫にとっても正しい。
正しいとか正しくないかとか、気づいているとか気づいていないとか、
それよりも一人一人が満足ならそれでいいのではないかと思う。
違う考え方でも、違う生き方でも、それでもそれぞれが満足しているならそれでいいのだと思う。
正解はひとつじゃない。
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