韓国カジノをやっつけろ!⑥
もう少しで1億ウォンが手に入ったのに!
しかしまだチャンスがある。
プレーヤー側の相手が5で、
バンカーの俺が0の場合、
双方にもう1枚づつカードが配られる。
相手絵札を引いて変わらず5
俺は6、7、8、9を引けば優勝
1、2、3、4、10、絵札を引けば負け。
ふうー。
追い込められた。
まずは縦長の方をシボる。
マークが2個有れば一気に有利になる。
ゆっくり、じっくり、力いっぱいシボる。
「マークが2個だ!」
「ふー。」
全員から安堵のため息。
横長シボりに移る。
マークはまたもやスペード。
マークが3個なら俺の優勝が確定、1億だ。
英語でスリーサイド
中国語でサンピン
こい!栄光のスリーサイド!
ゆっくり、じっくり、全身の力を込めて。
シボる。
カードをシボる。
そこに現れたのは、
「マークが4個。」
またか!
天国か地獄かのカード。
販促達が
「うわーー」とか
「アイゴー」とか言っている。
こうなったら絶対9を引いてやる。
凄い興奮状態だ。
ドラッグをやった事はないからわからないが、
多分そんなレベルでは無いだろう。
快楽が凄い。
宙を舞う様なとはまさに今感じている状態だ。
不思議と恐れは無かった。
むしろ9を引く確信しか無かった。
真ん中に黒い点。
9
優勝だ!
名古屋チームは狂気乱舞。
名古屋エリアのVIPゲストは
東京や大阪等と比べて数が少ないので、
優勝者が出る回数も少ない。
久しぶりの優勝者が出て嬉しさが溢れていた。
俺も嬉しい。
WinWin
ドット疲れが出た。
物凄い力んでいたに違いない。
しばらく手がふらふらだった。
しかし気分は最高だった。