パピプペポーカーピリピーナ⑧
「今回のテーマは、惚れさせて別れ際に泣かす事。」
レガシーさんが俺に提案して来た。
本人は恋愛ごっこを楽しみたいようだ。
了解です。
俺も付き合う事に。
彼の女性のタイプはタヌキみたいな女の子。
それを伝えたら、
「おお、確かにそうだ!
愛ちゃんはキツネ顔が好きだね。」
キツネとタヌキか。
良いコンビだ。
ようやくレガシーさんのパートナーが見つかり、
ライブハウスに4人で遊びに来た。
生バンドの演奏を聴きながらお酒とタバコをふかす。
横ではマリアとタヌキが音楽に乗りながら、
おしゃべりを楽しんでいた。
「こんな感じが楽で良いんだよね。
女の子とずっと2人でいても疲れるから。」
レガシーさんと俺で楽しんで、
側に女の子をはべらす感じ。
さすが遊び慣れている。
十分楽しんだので、各々のホテルに分かれて解散。
マリアはいわゆる尽くす女だった。
服を脱がしてくれる。
歯磨き粉を歯ブラシにつけてくれる。
足の先まで洗ってくれる。
あれ?
凄い良い子だね。
お酒もだいぶ飲んだし、豪遊もしたしで、
すぐに眠った。
目が覚めて隣を見るとマリアが横で眠っていた。
薄暗い部屋に、
カーテンから差し込む光が彼女を照らしていた。
神秘的な美しさに少しドキッとした。
悪くない。
携帯を見るとレガシーさんから着信履歴が。
折り返し電話をする。
「どうもー!俺はこの子気に入ったから、
後5日間借り切ろうと思う。
愛ちゃんの方はどうよ?」
「俺も気に入った。」
「じゃぁ決まりだね。」
マリアを起こして、
「5日間一緒に過ごそうと思うけどどうか?」
と聞いた。
「もちろん喜んで!」
彼女は一旦着替えを取りにうちに帰ることに。
その間レガシーさんと飯を食べに行く。
「いやー楽しいね!」
いつもケラケラと笑っている。
オープンカフェ・ダイニングで
アメリカンクラブサンドをかぶりつく。
これが意外と美味い。
かたわらにはマンゴーシェイク。
冷たくて超美味い!
レガシーさんはグリーンマンゴーシェイク。
酸味が強くて爽やかな甘さ。
これも美味い。
南国は良いな。
だらだらとアフターヌーンマンゴーを楽しんだ。
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