韓国カジノをやっつけろ！⑤

俺がオールインした事で販促達がざわめいた。

ミョンドン店のスタッフ達と連絡を取り合って、
どうやらこの勝負に勝てば俺が優勝らしい。

「社長〜頑張ってください‼︎」

名古屋チームが興奮して応援してくれる。

俺が優勝したらたっぷりチップをもらえるからだ。

もちろん1万や2万では無く、
彼等が興奮する額だ。

良くしてくれるし、
チップをあげれば今後もより良くしてくれるだろう。


2枚のカードが相手と俺に配られた。

相手、絵札と5の合計5(バカラでは10と絵札は0と数える)

俺1枚目をシボる。

トランプの縦長の方の先を少しずつめくって行く。

すぐに横線が現れた。

絵札だ。

2枚目をシボる。

ここで8か9が来れば優勝が確定する。

横線が出たら絵札
真っ白ならエースの1
マークが1個なら2か3
マークが2個なら4、5、6、7、8、9、10

マークが2個だ！

ドックン、ドックン。

カードを横長にしてめくる。

マークが2個なら4か5
マークが3個なら6、7、8
マークが4個なら9か10(0)

もし俺が8か9を引けば優勝が確定する。

しかしマークが4個の場合、
10を引いてしまうと合計0のブタ

ここは無難にマーク3個の6、7、8が
来ることを願ってシボる。

「マークが4個だ。」

その事をギャラリーに聞こえるように言った。

スペードの9か10。

販促達が興奮する。

社長〜勝って〜

真ん中にマークが1個見えれば9。

少し端よりに離れたマーク2個で10。

頼む！9だ！9をくれ〜！

ドクドクドクドク。

全身の血管が激しく脈打つ。

額には汗がびっしょりだ。

ゆっくり、少しづつ、力を込めて。

きゅう！キュウ！ナイン！

カモーン！

10

ズコーん！