Vol.16_仕事は『つながり、つなげる』ことが大事...
数カ月ぶりの投稿となってしまいました…
昨年12月下旬に熱が出て、検査の結果、コロナではなかったので安心していたら、熱が下がった頃に顔の左半分が麻痺し、平衡感覚もなくなって真っ直ぐ歩けない…💧『なんだこれはっ?!』と病院に行ったところ、”ハント症候群”と診断され、基礎疾患のある私は即入院…。
無事退院したものの、顔面麻痺と平衡感覚が戻るのには半年ほどかかるであろうとのこと。しかーし、すこーしマシになってきたので、noteをリスタートさせる次第です。
あらためてよろしくお願いします!
さて今回は、企業での様々な取り組みの効果を上げるためにとても重要なんじゃないかなぁ、と思うことについてお話しします。当たり前のことなのですが、意外と出来ていないなぁ…と思うのです。
1.例えば、採用・育成・評価・処遇…
企業では、求める人材像が明文化されていたり、どういった人材が活躍出来ているかというイメージが共有されていたり、経営トップから折に触れて姿勢や意欲についてメッセージが発信されたりして、企業ごとに『こういう人材が欲しい』『こういった人材に成長して欲しい』という人材像があるかと思います。
企業が、欲しい人材を獲得したり、期待する人材に成長してもらうためには、採用、育成、評価、処遇といったそれぞれの取り組みがその人材像とつながっていること、また、それぞれの取り組み同士がつながっていることが大事なんじゃないかと思うのです。
あったりまえじゃん!と仰るかも知れませんが、意外と「つながっていないなぁ」と思うことがしばしば…
というのも、『育成』を取り上げると、
自社の育成制度(教育制度、研修制度)は、会社が求める人材像とどうつながっているか?
育成制度で目指しているものと、人事評価における評価項目にはどのような関連があるか?
こういったことを説明できる(理解している)役員やマネージャーがどれほどいるか…
上層部が説明できないことを批判しているのではなく、そもそもつながりを持った取り組みになっていないことが問題で、『つなげる意識』『つなげる仕組み』『つなげるスキル』がないことが問題だと感じます。
2.例えば、理念・方針・戦略…
企業理念は、朝礼で唱和する以外は誰も触れたことがない。
中期計画の方針と年度計画の方針の関連性がよく分からない。
部門の事業計画は会社が目指す方向に沿っていないと感じる。
設定した具体的施策によって目標業績が達成できるとは思えない。
今の販売戦略は実際の体制を考えると実行は不可能だ。
理念そのものや、個別の事業方針や計画はそれなりに立派に出来ているにも関わらず、こんな話はよく聞かれます。ひどい時には「方針や戦略なんてそんなものでしょ?」みたいな話が出たり、期初と期末にしか登場しない方針や戦略があったり…
方針や戦略は力の入れどころを示し、計画はその力の入れどころに集中するために必要なもの。限られた人、モノ、金を有効に活用し、成果を出さないといけないことを考えると、これらがバラバラにあるのは逆効果で、力を分散させてしまいます。なんなら、そんなものはないほうが集中するんじゃないかと思うくらいです。
これについても、まず『つなげる意識』『つなげる仕組み』『つなげるスキル』を持つための取り組みが必要なのではないかと思います。
3.例えば、普段の仕事でも…
経営全般に亘ることに限らず、普段自分が担当している個別の業務においても、つながりを意識して、つなげる工夫をすることは可能ですし、そうすることによってその仕事の質が格段に上がるように思います。
例えば、営業担当者が新商品の販売活動を顧客に対して行う時、その商品の機能を勉強するだけでなく、販売戦略上の位置づけや、戦略に組み込まれている理由(その商品に目をつけた理由)、あるいは市場動向や消費性向との関連…。こういったことを意識してつなげる工夫をしたら、セールストークも違ってくるだろうし、用意する資料も商品のカタログだけではなくなることでしょう。
普段の仕事について、何かとのつながりや何かとつなげる工夫をすることは、仕事の世界を広げるとても有効な方法なのではないでしょうか?またこのことは、自分の仕事に意味を持たせることにもつながり、モチベーションの向上や、やりがいにもつながったりするような気がします。
4.まとめ
お話してきましたように、つながりを大事につなげる意識を持つことは、その取り組みの効果を上げるために大切なことだと思いますし、その仕事の質を上げることにもなります。
また、「やらないといけないからやる」とか「やることになっているからやる」というのはどことなく“作業”的な感じがして、そういうのばっかりだと正直(私は)飽きてしまいます。何かとつなげようとすることで工夫する余地が出てきますし、上位の方針・戦略や、社会課題などにつなげることにより、自分の仕事に一層意義を持たせることもできるかも知れません。
なかなか狙った効果を出すのは難しい面もありますが、『つながり、つなげる』は常に意識していたいものだと思います。
今日はここまで。