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夏の終わり

莉子「いやー楽しかったねー!」
凛「ねー。ホント楽しかったー。また集まろうね。」
悠真「腹減ったー!夜飯何食うよー?」
大和「...。」
凛「どしたの大和?運転疲れた?」
大和「あ、いや、ちょっとトイレ行きたくなってさー、こういう山道だとたまに公衆トイレとかもあるから探してて。」
莉子「あ!あそこ左手のとこあれそうじゃない?」


大和「おけ、ちょっとパパッと済ませてくるわ!」





悠真「あいつ遅くね?ぜってーうんこだわ!w」
莉子「やめてそういうのー!別にどっちでもいいじゃん!」
凛「ふふ、悠真ってホント全然成長してないよね。」
悠真「いや、だって小便にしては長いっしょ!

、、、あれ、もしかしてそれかあいつまた、視えたんじゃね?」



大和「お待たせ。さ、行こっか。」
悠真「ちょっと待った!今日そんな暑くないのになんでそんな汗かいてんだよ!教えろ!お前また、視えたんだろ?」
大和「そんなんじゃないよ!さ、早くこんなとこ出よ!」
悠真「ほら見ろ!"こんなとこ"ってなんだよ!なー頼むからさー、俺も1回でいいから視たいんだよ!な!この通り!」
莉子「えーちょっとやめてよー!」
凛「、、、また、視えたの?」


大和「、、、仕方ないなぁ。いや、さっきトイレした後に手洗ってたんだけど、入った時には誰も居なかったはずなのに、気付いたら俺のすぐ真後ろにはりつくように立ってるのが鏡越しに視えたんだよ。で、顔あげて目が合えばこれ絶対ヤバイやつだと思ってずっと下向いてたんだよ。こっちが視えてること気付かれたらマジでヤバイから。特に鏡越しとかだと。で、その後そのまま何事も無かったかのように帰ろうとしら、左腕を



グッ!!


って思いっきり引っ張られたんだよ。
それで後ろ振り返ったら誰もいなかったんだよね。」

莉子「やだーホント超鳥肌なんだけどー!」
凛「それ結構ガチでヤバイやつだね。」
悠真「、、、マジかよ!それだったら俺にも視えそうだな!な!?ちょっと俺もトイレしてくるわ!すぐ戻るからちょっと待ってて!な!」
大和「いや、マジお前ホント気をつけろよ!とりあえずエンジンかけて待ってるからすぐ戻ってこいよ!」
莉子「あーホント馬鹿。なんで私こんなのと付き合ってんだろ。」
凛「何もないといいけどね。」


凛「あれ?もう悠真戻ってくるよ。」
大和「ホントだ。すぐ戻れは言ったものの。」


悠真「ただいまーっと。」
莉子「ビビってちゃんと調べず帰ってきたんじゃないのー?」


悠真「、、、あのさー大和。」
大和「ん?」
悠真「、、、あのトイレ、、、










鏡ないぞ?」

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