見出し画像

Step#20 |鹿児島空港で半泣きになった話


2016年6月
鹿児島大学医学部医学科の
編入試験を受けに行きました


「やることはやった」と思って鹿児島へ
谷山駅のそばのホテルを予約したら、
偶然ラサール高校を発見

テンションが上がり、
秀才たちと同じ空気を吸って、
1点でも多くもぎ取ろうと思い
周辺を散策しましたが、
間もなく守衛さんに怪しがられ撤退

翌日、最寄りの脇田駅へ
鹿児島大学は、丘の上あるので、
大体受験生はタクシーかバスで
向かいますが、僕は歩きます

タクシーやバスを待つ時間が
勿体ないし、乗れずに次の便となると
性格的に一気にソワソワし出すので
(本当はお金を節約したかった笑)

6月の鹿児島はかなり暑い
歩いてきた受験生は
「5点プラスして!」と
本気で思いながら
坂道を歩いていました


試験は生命科学と英語
例年通り、200人前後の受験生がいて
最終合格は10人


「試験はじめ」の合図とともに
答案に向かうが自信を持って
解答できた問題がほとんどなく
すぐに不合格を確信


駆け登った坂道から
今度は桜島や鹿児島湾が見えたが
全部モノクロに見えた記憶がある


「天文館でトンカツ食べて帰るか」
という気分になれず、鹿児島空港へ

デッキで離発着する飛行機を見ながら

「僕はもともと文系だし」

「我が家は医者家系じゃないし」

「6万(受験料+旅費)ドブに捨てたわぁ」

「なんで落ちる人が
圧倒的に多い試験に奔走しているんだ」

「今から乗る飛行機落ちないかなぁ」

といった言語が回り始めました


これはいけないと思った矢先、
同じ便で帰る優秀な知人を発見し、
試験の愚痴を言ったら
「あれはムズい。手応えない」と。

その言葉に安堵しましたが、
すでに連戦連敗を更新中だったので
飛行機の中で
「1つずつ分からないことを
潰していくしかない」と猛省しました


こんな話、
「医学部編入試験あるあるだよなー」と思っていましたが、
先日、組み手をした方に
「希少性の高さ」を指摘され
思い出しながら、書いてみました

3連休の中日に暗い話を放り込んで
しまいましたが、僕は至って元気です(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?