Step#794|駆り立てるのは希望か?不安か?
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「希望」が頑張るエンジンになる人もいれば
「不安」が頑張るエンジンになる人もいます。
【下流老人】には
「不安な未来」が描かれています。
●下流老人
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厚労省の
「平成25年国民生活基礎調査の概況」によると、
全世帯の1年間の平均所得が537万2000円なのに対し、
高齢者世帯は、309万1000円。
その差は、約230万と大きい。
そして、同資料によると、高齢者世帯の
実に90.1%は、全世帯の平均所得金額を下回る。
要するに、高齢者になると
所得になると現役の頃よりも激減するのだ。
「そりゃあ、年を取ったら働けないし、
収入が低くなるのは当たり前だよ」
あるいは
「高齢者になったら、そんなに消費するものもないし、
現役時代ほど収入は必要ないだろう」と
思われるかもしれない。
しかし、問題は
収入の下げ幅に対して、
支出は思ったほど減らないということだ。
そればかりか、
「想定外」の事態により、
多額の支出が発生するリスクを多く抱えている。
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2015年の第12刷を読んでいるので
データは少し古いですが、
コロナ禍を経て、不安定な為替相場の
渦中にある今、状況が良くなっているとは
考えにくいですね。
絶対に大丈夫と言える人は
日本社会にどれほどいるでしょうか。
ルール変更が常態化する社会を生きる今、
私には、直面する不安要素を
少しずつ排除していくことの方が
強力なエンジンとなりそうです。
●今日の一歩
年齢を重ねるごとに想定外の出来事に
直面するリスクを誰もが抱えている。
そうしたリスクを日々排除することも
強力な動機づけとなり得る。
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