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採用面接マスター #5 会社を絞り込まない 

これまで会社選びについて書いてきましたが、正直、人によって適性や嗜好、素養が異なりこの会社にすると良い、ということは言えませんが、一つの判断軸として、業界によって給与が大きく異なり、今後の成長期待も異なることを書いてきました。#3、#4

ここでのメッセージは最初から決めつけず、
なるべく多くの業界を見ることをお勧めします。

新卒の就職活動は一生一度の機会です。中途社員にインターンを始めこれだけ手厚く対応してもらえる時期はありません。

比較的自由に会社の方とコンタクトが取れる機会を逃さず、一通りの業界を見るつもりで動いてみてはどうでしょう?

志望理由を書く際のポイントは、俯瞰です。

就職する理由から始まり、なぜ民間なのか、なぜその業界なのか、その業界の中からなぜその企業なのか、将来、日本やその市場はどのようになると考えているのか?といった俯瞰の中に、自分が貢献したいこと、実現したい夢を託す場所として志望理由を書くことは、圧倒的な差別化に繋がります。

その企業が社会に貢献しているから、好きな商品を扱っているから、世の中を動かしているから、社風が良いから、だけだと厚みが無く、地方の人材不足の中小企業であればまだしも、人気大手企業の内定までたどり着くことは難しいでしょう。

よく、就職活動の最初から業界を絞り込み過ぎて終盤で持ち札がなくなる学生を目にします。
就活の面談時期は業種によってもスタート時期が異なるので、早く始める業界で練習することもできます。また多角的に業界を見ることで、業界選択の軸を手にすることもでき、場合によっては志望業種が変わって行くことを建設的なプロセスだと思います。

先輩社員とのコミュニケーショの中で、その方はなぜその業種を選んだのかを質問することも有効です。その中で、他の業種では実現しなかったのか?と言ったツッコミもヒントを得られるのではないでしょうか?

そして、企業が文系に求める多くの期待は、どこの部署に配属になっても営業力の有無です。交渉力と言い換えても構いません。

営業の基本は人と会うことです。しかも圧倒的に多くの人と濃密な関係を築くことが重要です。この重要な時期にどれだけたくさん活動したかは、その活動量自体がピーアールできるのです。

以下に2パターンを学生像を書いてみます

Aさん:
最初から志望業種や会社を絞っており、就活もその志望するX会社と競合Y社に絞り込んでいた。どうしてもその会社に入りたいという熱意をアピール

Bさん:
志望業種はあったが、多くの業界で様々な方の意見や考えを聞いて回り、それぞれの業界に魅力は感じながらもやはり自分の入りたい業界や会社はZ社と確信が持てたので、全力で臨んでいる。そのプロセスで最終選考まで進んでいる企業も数社あるが、やはり自分が入りたいのはZ社だ。

どうでしょう?どちらが俯瞰的に語れ、志望の度合いに説得力を持っているでしょうか?

まずは絞り込む前に、興味の有無に関わらずひと通りの業界を見るつもりで動いてみて下さい。

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