採用面接マスター #18 自己PR/学チカ(1)
「学生時代に何に力を入れてきたか?」
この問いに対する回答のコツは、
今、完成している必要は無いということ。
将来、どのような力をつけようとして、今どこまできたのか?を、答えることです。
一般的な自己PR/学チカは、
運動部の副主将として、部のメンバーを束ねることにリーダーシップを発揮して、大会で準決勝までいった。
飲食バイトのリーダーとして、チームでの売上アップに貢献した
塾の講師として、自分なりに工夫をして、生徒の成績アップに貢献した
こんなところが代表例です。
それぞれPRは出来ていると思いますが、差別化という点ではどれも横並びに近いです。
大切なことは、多くの候補者の中から選ばれることですので、差別化を考える必要があります。
既に大学生活の時間も経過し、就職活動の準備に入った段階で、急に過去の過ごした時間は変わらないので、自己PRするべきことが見つけられず、皆、悩むのです。
その際の処方箋は、これからどういう人物になりたいのかを描くことに軸足を移すことです。
企業面接官の候補者選択のひとつは、入社後に成果創出のポテンシャルがあるかどうかです。
別に大学でサッカーに没頭していたり、スタバでバイトしていた経験の延長に企業での仕事が出来るわけではなく、あくまで会社員としてパフォーマンスを発揮する素養の有無を、学生時代の過ごし方から推測しているに過ぎません。今、完成している必要はありません。
つまり、将来に力点があるので、今時点で高みに到着していて、完成している必要はありません。
この先、何十年も働くことになる時間の中で、自分はどうなろうとしているのか?
それに向けて、学生時代はどこまでたどり着いたかを語ることで、大きく差別化が出来ます。
例えばバイトでリーダーをやった経験だけでも多くのことを学べたはずです。
お客様の満足度が店の売上を15%も左右することが分かった。
例えば、スタッフとのコミュニケーションが、仕事の効率や離職率と2割近い相関があることが分かった。
この経験から、あらゆるデータの分析と可視化が企業経営改善に重要だと考え始めたので、大学でもこの科目を受講し、一定の知識を深め、バイト先でも検証しているうちに、自分はこの道を極めたいと考えるようになった。
ただしまだ学生レベルの仮説に過ぎないため、データ分析が強い◯◯社のリアルな現場で本格的に学ぶことで、この業界で名の通るデータアナリストのようなポジションを目指して、貴社に貢献したい。
どうでしょう?
同じバイト経験を語るにしても、そこから学んだことを将来ビジョンに落とし込むことで、具体的な成長イメージという店で差別化に繋がりますね。
大切なことこは、学生時代に力を入れてきたことという質問は、学生時代をピークに考えず、途中経過として語ることで、より高いゴールに向けて今があることをアピールすることです。
これが出来る学生はほとんどいませんので、この考え方が出来れば、圧倒的に差別化が出来ます。
続きは以下で
また以下も参考にして下さい。
是非、あなただけの物語を紡いで下さい。