[北欧旅]フェロー諸島キャンプ旅 〜Kallur Lighthouseとミクラダルールキャンプ〜
ミキネス島に1泊して、次の日はエストゥロイ島の北端にあるギョグ村でキャンプします。
ちなみに北欧のいくつかの国では自然享受権によって、ルールやマナーを守れば私有地でもキャンプを楽しめますが、フェロー諸島はアイスランド同様、キャンプ場でしかキャンプはできません。
フェロー諸島とG!Festival
part1で書くのを忘れましたが、そもそもなんでフェロー諸島でキャンプをすることになったかというと、勤めている会社の勤続10年の特別休暇という長期休暇を取得できる期間があり、その休暇を使ってみんな海外に渡航したりするのですが、コロナの影響で休暇の取得期限が延長になっていたので、海外渡航ができるようになったら取得しようと考えていました。
2021年にフェロー諸島の観光局かなにかの企画で、フェロー諸島に興味がある人が、バーチャルのリモコン操作で、フェロー諸島にいるリアルな人を操作して旅ができるというすごい企画がありました。そのバーチャル企画へのアクセスが多かったのかめちゃくちゃ重たくて、リモコン操作が全く反映せずになんだかモヤモヤした気持ちになり、余計にフェロー諸島熱が高まってきました。
しばらくは特別休暇の使用期限も延期されるかなと悠長にしていたら、2022年6月の下旬に今年は延期しない通知がありました。
パフィンを観るならすぐに渡航する必要がありましたし、フェロー諸島では7月中旬にG!Festivalというフェスがあり、2022年はJosé González、Ásgeirなど豪華ラインナップで絶対に行きたかったのですが、フェロー諸島に行くことを決めてからフェスまであと2週間弱、すでに仕事の予定もあり断念せざるを得ませんでした。
結局、仕事の調整ができたのが、フェス終了から3日後の渡航となりました。
ギョグ村からトゥースハウンキャンプ
ミキネス島で火を分けてもらうなど、すっかりお世話になったオーストラリア人の女子大生とスイス人カップルも一緒にミキネス島を出るということと、彼らはヒッチハイクで旅をしていて、その日はサクソンに行くということで、ギョグ村方面とサクソン方面の分岐点まで乗せていきました。
分岐点からサクソンまで15分くらいだったので、サクソンまで送ることを申し出たのですが、彼らはヒッチハイクした人の予定を変更させたくないというポリシーがあるようで、頑なに分岐点までで十分ということでした。
ちなみにフェロー諸島での運転について、他のヨーロッパ諸国と同じですが、左ハンドル右側通行で、レンタカーもマニュアル車が多いです。ヨーロッパではお馴染みですが、交差点はラウンドアバウトです。フェロー諸島はいくつかの主要な島が海底トンネルで繋がっていて、世界で唯一、海底トンネル内にラウンドアバウトがあります。
また、海底トンネルには通行料があるのですが、
日本のように料金所やETCはなく、レンタカーを借りる際に、レンタカーのナンバーとクレジットカードをあらかじめ登録し、海底トンネルを通行したら自動的にクレカに請求がくるシステムになっています。
エストゥロイ島に入り、幹線道路からローカルの道に入ると道幅が狭く、対向車とすれ違うために道幅を広い場所がところどころにありますが、基本的には1台しか通行できない道が続きます。その狭い道の両サイドは草原だったりするのですが、その草原が道路の端から1〜2m下がっているため、集中して走らないと脱輪して転落するので注意が必要です。実際に転落してる車を何台か見ました。トンネルも車1台分の道幅で、トンネルの途中のすれ違いポイントで対向車とすれ違うのですが、タイミングが悪いとトンネル内で立ち往生ということにもなりかねません。
狭い道を神経をすり減らしながらギョグ村に着いたのですが、なんとテントサイトがフルブッキングのため泊まれず💦
フェロー諸島のキャンプ場は、キャンピングカーやトレーラーでキャンプをする人が多く、テントを張るサイトの数が少ないキャンプ場があります。そのため少なくとも前日予約をすることがおすすめです。
仕方ないので、また狭い道を通って首都トゥースハウンのキャンプ場で泊まることにしました。
さすがにキャンプ場も広く、たくさんのキャンパーが利用していました。また、設備も、キッチン、ダイニング、トイレ、シャワー、コインランドリーなど充実していました。
キャンプ場詳細
Tórshavn Camping
所在地 22 Yviri við Strond, Tórshavn 100
トゥースハウンのキャンプ場は海から遮るものが何もないため、天候が崩れるとものすごい突風が吹くので、テントが飛ばされないように、鋳造ペグでペグダウンしたり、ガイロープをしっかり張る必要があります。
007のロケ地へ
トゥースハウンのキャンプ場で1泊した次の日は、007のロケ地で有名なKallur Lighthouse
に行くために、まずはクラクスヴィークに向かいます。クラクスヴィークの港からKallur Lighthouseがあるケァルソイ島へ渡るフェリーが出ています。対岸に渡るだけなのですが、小さいフェリーのため車は数台しか積めません。すでに何台もの車列ができていたので、車を積むことは諦めて、港の駐車場に車を駐車してからフェリーに乗り込みます。
ケァルソイ島に着くと乗合バスでKallur Lighthouseに向かいます。
バスストップから灯台までは約2kmで片道40分くらいですが、コースが整備されていないことと、傾斜がキツいところもありけっこう疲れます。
ゴール地点の灯台近くは、007 No time to dieのクライマックスシーンのロケ地で、ジェームス・ボンドの墓碑があります。
ミクラダルールでのキャンプ
バスストップまで戻り、この日はケァルソイ島のミクラダルール・キャンピングサイトでキャンプ
こちらのキャンプサイトはフェロー諸島らしい雄大な景色をのぞむキャンプサイトです。
ミクラダルールは小さい村で、散策してみましたが、レストランやカフェ、スーパーなどはありませんでした。
キャンプ場詳細
ミクラダルール・キャンピングサイト
所在地 Unnamed Road, Mikladalur,
設備 キッチンはあらかじめ予約しないと使えないみたいです。
次回は、無人島のティンドホルマー島ツアーに参加して、フルブッキングで断念したギョグでのキャンプです。