見出し画像

オンライン英会話

海外赴任していた頃は日常の仕事は「英語」ベースだったので、3年間ずっと英語を使って仕事をしていた。ただ、それももう14年も前の話になってしまい、このところ自分の英語力の衰えを感じいた。

特に最近は、コロナ禍の影響で「リモート会議」が当たり前になってきたおかげで海外のスタッフとリモートで会議する機会が急激に増えている。 ただでさえ英語力、特にリスニングの力が落ちていると言うのにZOOM や WEBEX などを使った会議では音声のクオリティは低いし、時々音声は途切れるしで、相手の言っていることを理解するのに難儀することが多い。

何とかせねばと思って調べてみたら、今は「英会話教室」も「リモート」が当たり前になっているようで、色々な業者が色々な形態・価格でサービスを展開していて「価格.com」に専用の比較ページがあるくらいである。

で、その「価格.com」のページでよくよく調べると、どの業者も「無料お試しレッスン」を受けられるらしいことがわかったので早々に一つの大手業者に登録して2回分の無料レッスンの権利を入手した。

どの業者もいわゆる「マンツーマン」でのレッスンが基本となっており、専用 HomePage にログインするとレッスン相手になってくれる「講師」の面々が顔写真付きで表示されるのだが、この講師の人数が多いのと講師の方々のバラエティーの多さにびっくりする。

まずは国籍のバラエテイがすごい。 アメリカ、UK は言うに及ばず、英語を母国語としていない国の方々も講師として名を連ねている。おそらくは日常の仕事などに英語を使っているのだろうけど、それってどうなんだろうかと思ってしまう。で、よくよく見ると、英語を母国語としているいわゆるアメリカや UK のネイティブと呼ばれるている講師に関しては、レッスン料金が高く設定されていて、フィリピンに代表されるアジア諸国や、ヨーロッパ、アフリカなど英語を母国語としていない方が講師の場合はレッスン料が安く設定されている。 今回手に入れた「無料お試しレッスン」では、いわゆるネイティブの講師のレッスンを受けることはできないようなので、ネイティブではない講師のリストの中から先生を選ぶこととなった。

そうだとしても、講師のリストは膨大で、国籍も色々だけれど年齢層も広く、下は十代から上は60歳代の講師までいる。もちろん講師の性別も男女混合。 講師の顔写真のリストで相手を選んでいると、中年オッサンのボクとしてはついつい若いおねーちゃんに目が行ってしまい、これって見方によっては「妙なサイトで妙な相手を探している」風にも見えちゃうなぁ〜などと思ってしまう(いや、過去に「妙なサイトで妙な相手を探した」ことは一度もないのだが、もしかしたらこう言う感じなのかなぁ〜、などと思ってしまうのである、いやホントに って誰に言い訳してるんだ)。

いやいや、自分は「英会話力を維持するために講師を探しているんだ!」と気を取り直して講師選びを続け、結局、元英語教師と言うフィリピンの女性と、英語を教える国際ライセンスを持っているというマケドニアの女性(まぁ、講師に「女性」を選ぶのはオッサンの宿命と言うことで勘弁していただきたい 。 って誰に言い訳してるんだ)と各々30分の無料レッスンを試してみた。

いずれのレッスンもいわゆる「フリートーク形式」で、「なんであんたは英語の勉強しようとしているの?」みたいな質問から始まり、「あんたはフィリピン、もしくはマケドニア に来たことあるか?」みたいなたわいもない会話を英語で30分続けた。 途中、相手の言っていることの中に解らない表現があったり、自分の言いたいことをうまく英語にできないようなシチュエーションがあったとしても、相手が日本語をわかるわけではないので質問するのがなかなか大変だった。 相手が言っていることが解らない場合は、率直に何言っているか解らないと言うと別の英語表現で言い直してはくれるが、自分の言いたいことをうまく英語にできない時はやりようが無い。「こう言うことを言いたいだけど、英語でなんて言えばいいの?」みたいのことを英語で相手に聞くのは不可能、というかその質問を英語でできるならすでに言いたいことは英語で言えていることになる。 なので、その部分は、自分で頑張って妙な英語だとしても言い切るしかない。 それって、仕事で英語の会議している時なんかも同じで、これで伝わるのかなぁ〜と思いながらも他の表現がわからないから言い切るしかなく、その後相手の反応を見ながら理解してもらえているかを考えることになる。大概の場合は伝わっていないのだが。 そんなことをしていると30分なんてアッと言う間で終わってしまう。

で、レッスンの終わりにお二人の講師に「ボクの英語力はどう?、英語うまくなるには何をすれば良いと思う?」と言う質問をしてみた。
お二人の共通した答えは・・・「日常会話レベルなら問題ないわね、もう少しレベルを上げるためには英語の本や新聞を読んで、ボキャブラリや表現のバリエーションを増やすのがいいと思うわ・・・」とのこと。
確かにおっしゃる通りで、つまりは週に何時間かは机に向かって英語の勉強をせよと言うことなのである。でももしそうなら、「リモート英会話」だけじゃこれ以上は上達しないことになる。

まさに「語学習得に王道なし」である。

そんな訳で「オンライン英会話」での英語上達は諦めることにした。

ただ、目的を「英語上達」ではなく、「色々な国の方々と楽しく異文化交流する」と言う風に捉えなおせば、この「オンライン英会話」もありなのかもしれない。 ただその場合は「妙なサイトで妙な相手を探す」との境目を意識する必要はあるのかもしれないが。

当面は、CNN と BBC のポッドキャストを毎日聞いて精進しなければと思っている今日この頃である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?