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【CL東京3位&シティ入賞多数】レジドラゴの解説とポケカのプレイ中に考えていること~Tell me what's more than "Regidrago"~

割引あり

 執筆:Aよし(@PokePokePokeK
監修:ぷにんこ(@puninko_pcg
SV:のぶ(@Cramorant_pcg
編集・校正:しょーじ(@Tookairin


 お久しぶりです。Aよし(@PokePokePokeK)です。

 9月22日(日)23日(月・祝)の2日間にかけて行われたポケモンカードの大型大会「チャンピオンズリーグ東京 2025」で3位に入賞。シティリーグS1では、調整メンバー11人が持ち込んで8人が決勝トナメに進出(優勝×2、4位×1、8位×5)した【レジドラゴVSTAR】デッキについて、紹介します。

 ハイクラスパック「テラスタルフェスex」の発売が控えているタイミングではありますが、【レジドラゴVSTAR】について、採用理由や各対面の立ち回りなどを紹介。また、ポケモンカードの対戦中に考えていることを記します。詳しい項目は以下の目次をご参考にしていただけますと幸いです。


●自己紹介

 東京近郊で活動しています。ポケカ以外では、ポーカー、麻雀、乃木坂46、=LOVEにハマっています。

 普段はのぶ(@Cramorant_pcg)や、ぷにんこ(@puninko_pcg)と練習し、関東の強豪プレーヤー達と切磋琢磨しています。「新小岩」という仲良しグループに所属中。

 2024年7月にYouTubeチャンネルを開設しました。現在は不定期で更新しています。チャンネル登録して観ていただけるとうれしいです。

 また、ボクらのカードショップ池袋店(@bokurano_card)、KATSUTA CHAMPION SHIP(@katsuta_cup)にスポンサー契約を結んでいただいております。ポケカプロとして業界の発展に貢献できるよう、全力を尽くしますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

◇主な実績

CL横浜2021:Best64(配信レシラム&リザードン
CL福岡2022:92位
PJCS2022:97位
2022シーズンポイント:ランキング2位(525ポイント、WCS日本代表)
2023シティリーグS1優勝、S3ベスト8(CSP155)
CL横浜2023:17位(12勝2敗の選手で唯一のオポ落ち)
CL京都2023:223位(予選1日目突破、2日目不参加)
CL愛知2023:24位(11勝3敗)
CL宮城2023:8勝6敗
CL新潟2023:94位(10勝4敗)
PJCS2023:28位(10勝3敗)
2023シーズン全大会Day2進出
2024シティリーグS1Top16、S2準優勝、S4優勝(CSP220)
CL札幌2024:112位(10勝4敗)
CL東京2024:3位(15勝3敗、WCS日本代表)
2025シティリーグS1Top8

◇新小岩の人たち

・あるぱん(@gross_Pokeka
・いちご(@Pokemon_berry
・Aよし(@PokePokePokeK)
・Kaede:xeman:カワノシュウヤ(@tikuwaV3
・コバイキ(@pyokotanu
・しょーじ(@Tookairin
・たくみ(@tkm_pcg
・なべ(@nabesatoshin2
・のぶ(@Cramorant_pcg
・Hiro(@Hiropkmn
・ぷにんこ(@puninko_pcg
・まなっち(@DMPmanatti

50音順

●「CL東京 2025」環境考察

Tier1:タケルライコ、リザードン、ドラパルト
Tier2:サーナイト、ルギア、レジドラゴ
Tier3:トドロクツキ、ボムパルキア、カビゴンLO

デッキ流行度予想(C)アライ塾新小岩支部

 強化拡張パック「楽園ドラゴーナ」には、環境を動かすようなカードは収録されていなかったため、前環境から変わらず【タケルライコ】【リザードン】【ドラパルト】の3つが猛威を振るっていました。

【ドラパルト】は【タケルライコ】への勝率を安定させることが難しく、【ルギア】やアグロ系への対応も少し難しいと考えていたため、減ると予想。逆にアグロ系に強い【ルギア】や、捲る手段が他よりも多い【サーナイト】などの使用率が増えると考えていました。

 こちらの動画でも話していますので、気になった方はご視聴いただけますと幸いです。

◇実際のマッチング

【1日目:7勝0敗・Cグループ3位】
リザードン⭕️
タケルライコ⭕️
サーナイト⭕️
サーナイト⭕️
ルギア⭕️
ロストバレット⭕️
タケルライコ⭕️

【2日目:6勝2敗 通算13勝2敗・14位】
ボムパルキア❌
リザードン⭕️
トドロクツキ⭕️
トドロクツキ⭕️
テツノイバラ❌
ルギア⭕️
ボムパルキア⭕️
ボムパルキア⭕️

【決勝トーナメント:2勝1敗・3位】
ネイティオドラパ⭕️
レジドラゴ(イタガキタクト)⭕️
タケルライコ(フジタハルト)❌

 マッチングはほぼ予想通り。なかでも【カビゴンLO】と当たらなかったので、気持ちが楽でした。勝てる対面ではありますが、決してやりたくはありません。

 Day2は【ボムパルキア】と3回当たったので、環境読みを少し外したと反省。ただ、決勝トーナメントには残っていなかったので、あと1勝が遠いデッキだったようです。

 上位卓は【テツノイバラ単】が少し多かったです。これも予想からは外れていたので、次回以降に反省を生かしていきます。

●デッキの選択理由

「CL東京 2025」までは【タケルライコ】【リザードン】【ドラパルト】の3デッキが、環境の大半を占めていました。この三すくみ全てに有利を取れる+過去最多の試合数を走りきれる安定感のあるデッキが、「CL東京 2025」環境を勝つ上での条件です。

 しかし、そんなデッキは存在しません。どう折り合いをつけるか考えたところ、三すくみのうち2つに有利を取ることができ、残りの1つと2試合して1本取れるデッキを探し始めました。

 まず、15試合を戦い抜ける安定感について。〈スピンロトム〉系統、たね主体(ロストなど)以外で〈なかよしポフィン〉に重きを置いているデッキは、走り切れるイメージがわきませんでした。オーソドックスな【リザードン】や【ドラパルト】は練習こそしたものの、この理由から諦めることに。

 そして残ったのは、【タケルライコ】【レジドラゴ】【トドロクツキ】【ボムパルキア】など。このデッキタイプは、三すくみのデッキに対し、ある程度は渡り合えると判断していました。ここから差別化をするために考えたのは、三すくみのデッキに対し、自分が遅れた際に捲れるのかどうかです。

 対【ドラパルト】は一見捲りづらそうに見えますが、アタッカーを枯らすターンをつくれば、そこから巻き返せる可能性があります。また、当日のシェアは減ると予想していたので、深くは考えないことに。

 対【タケルライコ】は《ナンジャモ》から止まることはもちろん、《オーリム博士の気迫》が引けずに攻撃できないターンが生まれることもあるため、サイドを先行されても巻き返せるケースが多いです。巻き返すイメージが湧きやすい相手ですね。

 しかし、【リザードン】は《ピジョットex》と《ヨノワール》により、相手に先行されると、突き放されて終わってしまう試合が多いです。

 以上の理由から、三すくみの中では "ダントツ" で対【リザードン】遅れを取ってはいけないことがわかります。そのため、【リザードン】に対して有利なデッキを使わなければならないと考えました。

 この理由から【タケルライコ】【トドロクツキ】が候補から消えます。残ったデッキの中から、「WCS2024」でも大活躍していた【レジドラゴ】に目を付けました。

 さまざまなデッキタイプがひしめく中で【レジドラゴ】を選んだ大きな要因は、先攻を取れることと、マッチングに左右されることなく幅広く戦えることの2つです。

 不利なデッキも【タケルライコ】と、先攻時に手がつけられないほど回った【ルギア】くらいです。後者はどのデッキを使ってもほとんど不利なので、考えることをやめました。

 なぜか日本では使用率が低かったので、ミラーマッチが発生しづらいのも追い風です。日本では【タケルライコ】が流行していたので、使用率が低かったのでしょう。

 後述しますが、【レジドラゴ】は最速攻撃3回で負けうると同時に、3回の攻撃で勝てるのも魅力です。

 そこからは世界大会などのレシピをたくさん漁り、テンプレートを作成しました。BO3とBO1の構築は違うので、試行錯誤してリストを煮詰めていきます。

 特に【タケルライコ】対面の練習をしましたが、調整グループの中で流行っていた【タケルライコ】が当時に流行していたリストとは違い、《勇気のおまもり》不採用で、《トレッキングシューズ》や《ポケギア3.0》、《ポケモンキャチャー》が厚く採用されていました。(「CL東京 2025」で優勝したフジタハルト選手に近いリスト

 当初は《ナンジャモ》2枚のリストで対戦していたこともあり、お祈りできるターンが少なく、《イキリンコex》のとくせい「イキリテイク」で捨ててしまうと、《ナンジャモ》への到達も遠くなってしまうので、理想とする勝率には届きませんでした。この練習を経て、《ナンジャモ》を3枚に増やします。これが功を奏し、有利こそ取れないものの、問題なく勝負できるようになりました。

 また【タケルライコ】の採用率を見たところ、《トレッキングシューズ》と《ポケモンキャッチャー》を両方採用しているリストが少なかったため、鬼門である相手にも2試合に1回は勝てると判断し、持ち込む意思を固めました。

「CL東京 2025」使用リスト

▼Day1:デッキコード▼
y3yp2p-E4ux81-MyMppM

Day1使用リスト

 Day1はさまざまなデッキと対戦すると考えていたので、安定に寄せた構築を使用。《シンオウ神殿》など特定の対面でしか使わないカードを抜き、《大地の器》を採用するなど、フルパワーで挑むことにしました。

 結果としては、7勝0敗でDay1を通過。【タケルライコ】と2度対戦したり、【ルギア】にも当たったり、第7期ポケカ四天王のキクチシュウマさんにも当たったりと、ヒリヒリするDay1でした。

 同じ構築を使用した、イタガキタクト(@taku_pcg)のぶ(@Cramorant_pcg)が6勝1敗、イトウシュン(@DedenneShun)イチゴ(@Pokemon_berry)が5勝2敗でDay2に進出。マッチはそれぞれバラバラですが、事故以外で負けることがほとんど無かったので、そこは満足しています。

▼Day2▼
VfbfkV-HZiDvq-5bFk5F

Day2使用リスト
Day1リストから大地の器、ポケモンいれかえOUT
ボタン、シンオウ神殿IN

 Day1の上位卓に【ルギア】や【カビゴンLO】が多かったため、Day2はリストを変更して挑みました。

《ポケモンいれかえ》を抜き《野党三姉妹》や《ビワ》でトラッシュに行かない《ボタン》を採用。結果的に【カビゴンLO】には当たりませんでしたが、決勝トーナメントで《かがやくリザードン》を手札に戻し、盤面を強くして勝てました。大事なところで活躍してくれて良かったです。

 また、《大地の器》を1枚抜いて、《シンオウ神殿》を採用しました。相手が要求札をすべて揃えた際は必要ですが、要求が揃い切ることはなかったので使うことはありませんでした。山札にあるのでプランが広がったのも事実です。

 結果としてはDay2に上がった5人全員が「CL大阪 2025」の優先出場権を獲得できました。なかでもイタガキタクトさんとは、決勝トーナメント2回戦で「WCS2025」出場権をかけて戦うことに。とても白熱した試合でした。

 ここから先は有料となります。今回の【レジドラゴ】に対する考えを記しました。目を通していただけますと幸いです。内容は以下の通り。

・採用、不採用カード
・ポケカのプレイ中に考えていること
・各対面の立ち回り
→リザードン、タケルライコ、ドラパルト、ルギア、サーナイト、レジドラゴ
・シティリーグで入賞したリスト4つと簡単な解説
・「CL東京 2025」後の環境考察
・スボミーについて考えていること
・レジドラゴ視点でのスボミー

 XのDMでいただいた質問に関しては、随時有料部分に更新予定です!

 また、過去に掲載した有料noteを無料で公開しています。レギュレーション落ちしてますが、記事クオリティの参考にどうぞ!

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