North Star Metric を導入してみた
このエントリはiCARE Advent Calendar 2022の投稿です。
ご無沙汰しております! 石野です。
iCAREでは今期よりNorth Star Metric(以下NSM) という指標を置いたので、その導入背景などについて書きたいと思います。
NSMとは?
詳細については検索していただければと思いますが、重要なポイントは下記だと思っています。
・「ユーザー体験を考慮した」ビジネス成長のための重要指標
・迷ったときの「羅針盤」(=判断軸)になる →北極星
会社の指標には売上、ARPAなどがありますが、「ユーザー体験」という観点が入っているのが特徴ですね。
多くの企業がNSMを設定していますが、わかりやすいものを抜粋してみました。
Netflix : “Time spent watching streaming content”
Salesforce : “average records in account”
Netflix社はユーザーの視聴時間に重きを置いています。いくらおもしろいコンテンツでも、早送りされたり、最初と最後だけ見られても意味が無いということがわかります。
Salesforce社は、B2B企業の顧客情報源の中心になることを目指していると思うので、顧客の作成するデータ量に集中していることがわかります。
NSMは定期的にチューニングするものですので、最初から完璧なものは目指さないほうが良いです。実際に数字を追い始めてみると色々な事が見えてくる為です。(上記2社もチューニングしていますね)
なぜ導入したのか?
簡単に言ってしまうと、課題が出てきたから、というのが正直なところです。
Carelyのプロダクトでは、産業医・産業看護職・人事・経営者など様々なロールの方がご利用していますし、プロダクト以外のプロフェッショナル事業では、産業医の先生のご紹介・iCARE産業看護職による企業サポート・健診予約など多くの関係者との接点があります。
企業規模を見ても、50名以下から数万名の大企業まで導入いただいており、業界も幅広いです。
さらに「健康」という概念が大きく広がり、「法令遵守」から「働きがい・生きがい」といった領域まで、とても多くのサポートを企業側が実施する時代となりました。
さすがに上記すべてのサービスラインナップを同時にクオリティ高く改善するには、人もコストもかかり過ぎてしまいます。
「選択と集中」を実施し、より効率的に事業を進める必要があった為です。
判断基準がわかりやすくなるので、どの機能の開発を優先するのか?どこにコストをかけるべきか? などが明確になります。
運用が大事
初期の運用でまず大事なのは、みんなが目につくところにMetricの数字を通知したり、分析結果を定期的に共有することです。自然と意識するような状態ですね。
NSMを導入して半年が経ちますが、
Metricを分析することによりユーザー傾向など新たな発見もできていますし、Metric自体のチューニングも必要かなと感じてきています。(この気付きが大事なんだと思います)
まだまだ改善が必要だと思うのは、社内浸透の部分です。
Metricの数字に対して、どうしても間接的または中期的な貢献となる部署があります。先陣を切る部署と後方から支援する部署でお互い協力しながら1つのNSMに向かって行けるよう、わかりやすさと納得感をもっと醸成したいと思っています。
ここは私のコミットが足りなかった部分ですのでガシガシやっていく所存です。
いかがでしたでしょうか?
「まだ半年しか運用してないのに参考になるか!?」
とは思いますが、以外と良いですよw
具体的な指標は公開しておりませんが、リアルでお会いさせていただいた方には赤裸々にお話しますし、他者のNSM事例も知りたいのでお声がけいただけると嬉しいです!
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